18話 アレンside ページ19
あの後、目が覚めたリナリーがコムリンを倒してくれた。
何はともあれ一件落着。
……僕の部屋は壊れていたけど…
そして、不思議なことにAがまだ起きていない。
コムリンがあれだけ大きい音を立てて、教団内で
暴れていたにもかかわらず、Aはずっと僕の背中で寝ていた。
リナリーに聞いてみたところ、
｢え！A起きないの？んー、多分そのうち起きると思うわ。｣
｢え、ほったらかしで良いんですか？｣
｢うん！たまにあるのよ。Aが起きないこと。
でも、だいたいは寝不足だから(笑)｣
｢そうなんですか。｣
｢アレンくん、Aを部屋に運んであげてくれる？
Aの部屋は壊れてなかったから｣
｢わかりました！｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aの部屋、ここだよな。
女性の部屋に勝手に入るなんて気が引けるなぁ〜
｢失礼します…｣
とりあえず僕はベットの上にAを寝かせた。
Aの部屋はあまり物が置いていなかった。
ふと、机の上にある1冊の厚い本が目に入った。
｢これは…聖書？｣
Aは、キリスト信者なのか？
表紙をめくると1ページ目に大きくバツ印が書いてあった。
僕はそれ以上ページをめくるのを止めた。
｢A…｣
同い年なのにAは随分と大人びている。
僕が言えたことじゃないが、子どもらしくないというか…
まぁ、こんな世界にいたら子どもらしさなんて保っていられないだろう。
｢A…僕達、同い年なんですから、もっと相談
とか、色々、してくれていいんですからね？｣
まるで生きていないかのように静かに眠るAに向けて言った。
聞こえてるはずないけど。
｢…そろそろ戻るか。………おやすみなさい、A｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋羽(プロフ) - 蒼の蒼さん» ありがとうございます、亀更新で本当に申し訳ありません！コメント、励みになっています！！ (2019年5月12日 22時) (
レス) id: 73391168d6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の蒼(プロフ) - 続きが気になって仕方がありません！続きを待ってます (2019年5月11日 16時) (レス) id: 29f05fd235 (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - ありがとうございますー！！頑張ります！ (2019年3月1日 20時) (レス) id: 73391168d6 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 凄く面白かったです！はやくノア達出てきて欲しい、、(* ﾟ∀ﾟ)更新ﾌｧｲﾄです！ (2019年3月1日 19時) (レス) id: 8f01ed8929 (このIDを非表示/違反報告)
捨てら(プロフ) - 恋羽さん» ホントですか？！嬉しいです！私、幼稚園のときにDグレみてたから、初恋のひとがアレンくんなんです！出来たらアレンくん落ちが良いです！ (2019年2月22日 7時) (レス) id: 7a94f3e8a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋羽 | 作成日時：2018年6月23日 13時
