自由な空 【黒バス】 【Free!】

The free sky…９ ページ11

(私は…部活に入っていたのか…？




そもそも中学時代の私とは一体何なのだ？




何故、思い出せない…？)




───！───ねぇ───A…

レ「Aってば！！！！」




「！！！！」




レ「どうしたの？」



心配そうにAの顔を覗き込むレイ。




「いや、なんでもない。少し考え事していて…。」




レ「ならいいんだけど…？
で、Aは中学時代何やってたの？」



「…帰宅部。」




Aはレイの質問にそう答えた。




下手に適当な部活を言ってバレたら元も子もない。
ここは平凡な帰宅部にしておくことにしたのだ。





レ「帰宅部なんだー！
なんかAらしいねー。」




よくわからないが納得したように頷いているレイ。




そんなこんなで話をしていたらいつの間にか学校付近の最寄り駅についていた。




レ「あ、駅ついた。
次の電車は…7分後か。」




ぶつぶつと呟きながらレイが改札口を通る。





レ「あれ？A乗らないの？
どっか寄る場所でもあった？」





改札口を通らないAにレイは不思議そうに質問する。





「私、歩きだから。」




レ「はあ！？歩き！！？岩鳶まで？！！」





Aがそういうと、レイはありえない！！
というような声を出した。






「そうだが？」





レ「な、なんで？めちゃくちゃ遠いじゃん。」





「なんでって…人混み嫌いだから。」




レ「人混み嫌いだからって歩きで来る人なんてそうそういないよ？」




「目の前にいるじゃないか。」




レ「ほー。Aって変わってるね。
あ。あたし向かいのホームだからいかなきゃ。
そんじゃあね！気をつけなよー！」





そう言って大きく手を振るレイ。




そんなレイにAは小さく頷き、
再び歩き出した。

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