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相良くんは、聞いているのか聞いていないのか。私の目と唇を、交互に見つめていた。
…キスしたくなっちゃったのかな、相良くん。
なんか、すっごいドキドキする。
ちょっとどうしよう…この雰囲気。
と、思っていたら。
遠くから、バタバタと足音が聞こえて、
「相良さーん!」
「大丈夫ッスかー?」
下っ端くん達が、戻って来た様だ。
それを合図に、相良くんはハッとした様に。両手で乱暴に私を引き剥がし、
「おい、ここだ!」
と、声を張り上げてから、立ち上がった。
「…ねえ、相良くん、聞いていた?」
すると、彼はカバンを拾い。
「…フッ、なんだお前?」
少し笑いながら、片方の足に体重をかけた姿勢で、私を見下ろした。
そして、
「…聞こえねーな。」
ぺちゃんこのカバンを脇に挟むと、両手をポケットに入れ。
「…じゃあな、A。」
静かにそう言い、肩を怒らせながら、独特の歩き方で、去って行った。
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ahirusansan - シオンさん» いつも見てくださって、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年1月7日 15時) (レス) id: 7544d346f2 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - ahirusansanさん» 頑張ってください! (2019年1月7日 6時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 元キャバ嬢で先生って設定初めて見ました!話もとても面白くていつも見てます!これからも更新頑張ってください! (2019年1月6日 21時) (レス) id: 5b3c942593 (このIDを非表示/違反報告)
ahirusansan - クソすぎる駄作者さん» ありがとうございます!更新遅めでごめんなさい!37あたりに付け足し入れました〜 これからも頑張ります! (2019年1月6日 18時) (レス) id: 7544d346f2 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 設定やストーリーが色っぽい…wめっっっっちゃワクワクしながら見てます! (2019年1月5日 2時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ahirusansan | 作成日時:2018年12月13日 0時