ゆうひくん ページ10
『ゆうひくん』
Aにしか呼ばれないあだ名だった。結構気に入ってる。
橙「どした」
『や、呼んだだけ』
昔からそう。そういえばこいつとももう８年になるなあ。
橙「8年か」
『もうそんなかー。でもいいんでないの？そのくらいなかよしーなかんじで』
どんな時も一緒だった。勝負するときも、俺がやばかった時も、当然のようにそこにいた。
･･･なんか過去を回想してばっかりだけどね、俺ってほら、初登場でしょ？だから色々溜まってんのさ。話したいこと。
『てかさ、４くみの･･･くろさまさん？ってしってる？』
橙「くろさ“わ”さんね。その人がどしたの」
ぷぷっ、と吹き出しそうな、女子らしからぬ顔をしたあと、面白そうに言った。
『居残り、2年間通算で50突破だって。ゆうひくんよりやばいとか･･･ぷぷぷ』
あぁ。頭を抱える。そういえば俺40だったか。
橙「そいつやべーやつだね。バスケ部のマネージャーでしょ？」
“バスケ部”
その単語を聞いた途端、急にAが俯き出した。
『･･･』
橙「･･･？、なんかされた？」
一瞬、バスケ部に対して殺意が芽生えた。だから青峰なんか迎えにいくなって言ったのにさ･･･。
『は、はれんちなことされた』
ぷいっ
左側に顔を背け目をかっぴらいた赤い顔がみえた。
橙「青峰？青峰なの？」
『や、黄瀬さん』
なんだと！？あのモデルかッ！！そうか！
俺はにっこり笑ってAに言った。
橙「よし分かったじゃあ俺の楽器よろしくなちょっとだいじなはなしが『や、やっ、だめだめ』」
『あっ、あつ、あつしがまもってくれた･･･から、』
キョドりながら次の言葉を、目を泳がせて探す。かわいい。
『心配、ありがと、、ござます、』
ばっと頭を下げるA。
あーかわいい。
橙「そか！じゃーこんど紫原にお礼、しなきゃねーっ」
もうどうでもいいや。かわいいA見れたし。
そう思って、床に楽器を置いて、部活開始のミーティングに向かった。
ただ、今後一切俺から黄瀬に話しかけることは無い。断言しよう。ふふふ、ふふふふ、ふふふふふふふ･･･
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
ゆうひくん紹介会でした。適当感溢れますね。設定欄にゆうひくんも追加しましたー。
後付け沢山、大変申し訳ございません。
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つゆロロ(プロフ) - あひるさん» ありがとうございます。荻原ちゃんの楽器についてですが、お好きなものを想像してください（笑）私的にはバリトンやユーフォなどの低音楽器をイメージしておりますが。初コメントうれしいです！これからもどうぞ、見守ってくだされば幸いです((*_ _) (2017年11月20日 19時) (
レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！因みに夢主ちゃんの楽器はなんですか？ (2017年11月20日 1時) (レス) id: a0a203a011 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つゆロロ | 作成日時：2017年11月7日 0時
