【花言葉は】レタス姫【牛乳】

てつや ページ45

«それでは、カフェamoreまもなく閉店致します！皆さんお越しいただきありがとうございました〜»


閉店の準備を衣装のまま手伝ってくれる荻原さんにお客さんも店員もみんな一声かけて行く。


「Aちゃんん！うぅ･･･泣けてきちゃうよ〜」


『さつきちゃんありがとう！』


「A、おまえやっぱ結構でかいんだな」


『なんの話かなあおみね』


「は、、はれんちなのだよ、っ」


『ほめことばです。しんたろさんありがとー』


「A、好きー」


『んんーすきすきすきっ』


「A、僕と夜、踊ってくれないか･･･？」


『いいの･･･？踊ろ！！車椅子とおどるとこだっからこまってたんだ』


「悪ぅござんしたねぇ車椅子で」


『ほんとはやく治してよー。はやくゆうひくんとも踊りたいのに』


「ふんっ、ま、まぁ良かったんじゃないの？」


『くろさまさん？あぁおひさ〜』


僕も声をかけようと荻原さんに近づくと、荻原さんが僕のほっぺたを両手で挟んでこう言いました。


『てつや、ありがとう〜〜〜ゅゅゅ！』


その温もりに寂しさを感じて僕は泣いてしまった。


『えぇ？だ、だいじょうぶ？』


「大丈夫じゃないです」


僕はそのとき本心を思わず言ってしまった


「荻原さん、行かないで･･･」


何故僕はこんなに荻原さんの前で泣いてしまうのだろう。かなり恥ずかしい。


『な、なんでみんな泣いてるの･･･！？』


気付けばクラス全員で泣くという始末になっていたようで、困惑した荻原さんが少し愛らしかった。

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