くろさまさん/さつきちゃん ページ13
意地悪、っていってもなぁ・・・何してやろ。
同じ部とかじゃないわけだし・・・あれ、だったら同じにすればいいんじゃない!?勧誘よ勧誘!!
私みたいな人に勧誘されればぜぇったい入るでしょ(謎論)
休み時間、ちょっと駆け足で遠い5組の教室まで行く。
星「Aちゃーんっ」
あっ、剣道部のイケメン君だ、手振ろ
『なに』
星「ぎゃ」
びびびっくりした・・・!!ああ、要件喋んなきゃ
星「星愛・・・Aちゃんにバスケ部のマネージャーやって欲しいの・・・2人じゃ大変だから・・・」
目をそらして、申し訳なさそうに・・・すごい、私。女優みたい!!!
『くろさまさんが、しごとできない女だから?』
ピキッ
星「違くてねぇっ!!!私とさつきちゃんだと大変だから!!」
『いや、えんりょします。というかわたし吹奏楽部なんですけど、』
星「え゛っ」
計画はあっけなく終わった。
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
隣のクラスにいる荻原Aちゃん。私と違う雰囲気があって、とても気になる子!
部活の時間になると毎回大ちゃんを連れてきてくれるいい子でもあるし、毎日大ちゃん連れてくるって至難の技なんだよね。
1度だけ、話したこともある
『さつきちゃん』
桃「はい?」
『かわいい。』
真顔で言われてその時は焦ったけど、今思えばもっとお話しとけばよかったなー!と後悔。
水道でため息をつく。だいぶ崩れていたポニーテールを結い直してもう一度スポンジを手に取る。
水は鋭く冷たくて、少し寒くなってきたこの時期には辛いものがあった。
桃「よしっ」
休憩中のサッカー部にがっつり話しかけている星愛ちゃんを尻目に、私はは体育館に向かっていた。
──────────♪
誰も使ってないはずの第三体育館から音がした。なんだか社交ダンスみたいなロマンティックな音楽?
星「さつきちゃーん!ありがと、じゃああとは星愛にまかせてねぇ」
かごを強引に取られて私の仕事がなくなってしまったのでちょっと覗いてみることにした。
ギィィッ
桃「!」
橙野くんとAちゃんだった。2人は腕を絡めあって、しゃんとした姿勢で踊っていた。
くるくる回って、まるで荻の穂みたいにしなやかに反る荻原さんは、かっこよかった。
星「さつきちゃーん!これどーやるのー?」
名残惜しいけれど、私は呼ばれた方向に走っていった。
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つゆロロ(プロフ) - あひるさん» ありがとうございます。荻原ちゃんの楽器についてですが、お好きなものを想像してください(笑)私的にはバリトンやユーフォなどの低音楽器をイメージしておりますが。初コメントうれしいです!これからもどうぞ、見守ってくだされば幸いです((*_ _) (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!因みに夢主ちゃんの楽器はなんですか? (2017年11月20日 1時) (レス) id: a0a203a011 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年11月7日 0時