霧崎第一のお姫様 second【黒子のバスケ】

眠れそうもないんだ 花宮真 ページ1

Aはあの日から笑わなくなった。
作り笑いで笑うことは多々あったけど。

バレてないとでも思ってんのか？

それこそ付き合いは短いが俺は短期間でAの事、沢山見てきたし支えてきた
だから無理して笑ってることなんかすぐわかった

それは俺以外も同じ。

奴等もずっとAを見てきたから。


｢最近、つまんねーな｣

原がふと呟いた言葉にその場がしん、と静まる

｢Aなんで放課後こねえの？練習｣

｢ザキ知らねんだっけ？｣

｢何がだよ？｣

｢Aちゃん病院行ってんだよ｣


そういやザキに言ってなかったな
Aが毎日のように病院に通ってること。
Aは隠してたかったらしかったんだけどアイツ頭ちょっと弱い(俺に比べたら)から少し調べたらすぐわかった

調べたっつか、尾行しただけだけど。

｢は？なんで病院！？どっかわりぃの！？｣

｢いやなんかさあー、高尾が事故ったらしいよ。あの日｣

あの日、というのはAが部室を飛び出した“あの日”だ

｢それにしてもAは健気で可愛いな。俺も事故にあったら毎日献身的に世話してくれるだろうか。ちょっと道路飛び出してみようか｣

｢古橋やっぱお前イカレてるよな｣

｢原に言われたくないな｣

｢お前らどっちもイカレてるから黙れ｣

そうイラついたように言えばまた静かになった

｢‥‥‥‥いいのか、花宮？｣

起きてたのか。先程までアイマスクをして寝てたであろう瀬戸がアイマスクを上にずらし、俺を見た。

瀬戸は相変わらずボサボサの髪の毛をあちらこちらに遊ばせている
Aが笑わなくなってから練習に身が入らないのかワックスをつけることはなくなった。

｢今のAは何言っても聞かねえし多分逆効果だ。高尾が目ェ覚めたら引き剥がす｣


無理矢理にでも、な。


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いや、もう、ほんと、訳わかんないですね
終わるんかなこれ

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