17歳のボーダー隊員の日常

にのまる ページ49

『あ！いた！』

ボーダー内を走り回りやっと見つけたとりまるに
おーい！と言い走った


「あ、おつかれっす」

あいわからずの真顔なのにイケメンだ

『おつかれ！突然で悪いけどにのまるになって！』

笑顔で言ったわたしに対してとりまるは

何言ってんだこの人はみたいな顔をしていた

『ひゃみちゃんにプレゼントしたいからセリフ付きの
　動画でお願いしたい！』

「別にいいっすけど」

『ほんとに？！』


はい！着替えましょうと言うとりまるの腕を引っ張りとりあえず加古隊の隊室の前まで来てオペちゃんの力でにのまるになった


れっつごー！と言いまたとりまるの腕を引っ張り二宮隊の隊室の前まで来た

「あの…動画撮るんじゃないんすか？」

『めんどくさくなったから本人の前に連れて行く！』

驚かせてしまうかな！とうきうきしているわたしに
とりまるはやっぱこの人変だと思ったとかないとか

『たのもー！！』

とりまるにはわたしの後ろをしゃがみながら来てもらっている

「あれ？きのちゃん？」

ひょこっと現れた辻ちゃんにひゃみちゃんは？！と聞くと、今呼んでくるよと言ってくれた

『二宮さんと犬飼先輩はいないみたい』

「この体勢きついっす」

『がんば』

そんな会話をしているとひゃみちゃんが来た

「今日はどうしたの？」

「いや〜ひゃみちゃん今から驚かせます！
　こないだの誕生日プレゼント渡す時サプライズでき
　なかったから！』

それじゃあいきまーす！と言うとひゃみちゃんだけじゃなく辻ちゃんまでドキドキしていた

『はい！どうぞ！』

「じゃーん」

ぐっとわたしがしゃがむと真顔でピースをしたにのまるが出てきた

『どう！？』

その瞬間ひゃみちゃんは赤くなって固まった

「大丈夫ですか？」

「あ…いや！？大丈夫！」

ひゃみちゃんに近づくにのまるにひゃみちゃんはもう照れてるめっちゃ照れてる

「ひゃみさんめっちゃ照れてるね」

『あれいつもの辻ちゃんだよ』

「え、そうなの？」

『なんならもっとひどい』

その後、写真を撮りにのまるを堪能したひゃみちゃんにとりまるは、んじゃそろそろ帰りますと言った

『あ！まってとりまる！』

「？」

『いいとこのどら焼き！あげる！』

実は準備していた紙袋を渡すととりまるは小南先輩達が喜びますと言った

『違うよ！これはとりまるの家でみんなで食べるの！』

するととりまるは嬉しそうにお礼を言って帰って言った

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