17歳のボーダー隊員の日常

木虎ちゃんも可愛い後輩 ページ47

任務後帰るため双葉と二人で歩いていた

『今日のうちの夕ご飯なんだと思う？』

「カレーだと思います」

くると思ったと言わんばかりに即答する双葉にしっかり答えてくれた…！と嬉しくなった

『答えは知らないから明日教えるね！』

「楽しみにしてます」

そんなくだらない話ばかりしていると双葉が眉を顰めた

「こんにちは。木下先輩に…双葉ちゃん！」

双葉を見ると嬉しそうにする木虎ちゃんに
うちの子可愛いでしょと自慢げになった。

『こんにちは！木虎ちゃん！今日はもう…双葉？』

挨拶しようとしていると双葉がわたしの腕をつかみ
お疲れ様ですと言うと横を通り過ぎていった

『ごめんね木虎ちゃん！！またね！！』

振り返って大声で言うと絶望的だと言わんばかりの顔の木虎ちゃんがいた




『こら！双葉！』

びくっ！となって恐る恐るわたしの方をみる双葉の頭を撫でた

『ダメでしょ！あんな態度取られたらわたしだったら泣いちゃうよ！』

「でもA先輩には絶対しません
　好きですから」

少し微笑んで言う双葉にでれでれになるわたし

『もー可愛いんだから！でもちゃんと先輩なんだから敬うんだよ！』

「でも犬飼先輩はもっとA先輩に敬ってほしいって言ってました」

『あの人は例外！』




嵐山隊隊室

どよーんとしている木虎に時枝は声をかけた

「どうしたの？」

「いや、双葉ちゃんにあの対応されると悲しいなと思って」

んーと考える時枝を不思議そうな顔で木虎はみていた。

「A先輩の真似したら？黒江ちゃんは確かA先輩に憧れているはずだから」

「え？！無理ですよ！」

「うん。冗談」

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