もしも ページ5
暇そうだった三輪を捕まえた木下はジュースを2人分買いベンチに座った。
『はい!ジュース』
「ありがと」
特に会話はなく普通だったら居心地が悪くなるが、三輪と木下の間には穏やかな時間が流れた。
「Aは隊長になりたいとは思わないのか?」
『いきなりだね?!別にわたし指揮能力とか低いし向いてないと思うよ』
「俺はむいてると思うがな」
そう言う三輪に木下は顎に手を当て、うーんと考えた。
『せっかく加古さんに誘ってもらったし!楽しいからいいかな!』
「あの時、俺の隊に入れと誘ったら入ったか?」
いきなりそんな事を言う三輪に木下は驚いた。
『え?わたしのこと誘おうとしてたの?だったら入ってたよ!自分を必要としているところに行きたいからね!』
そう笑顔で言う木下に三輪は少し頬を赤く染めていた。たぶん嬉しかったのだろう。
『でも今わたしは加古さんのものなのでどこにもいきませーん!』
「ああ、だろうな」
一呼吸おき三輪は木下に聞いた。
「もしもAが隊長になったら誰を隊に入れたい?」
その質問に木下は目を輝かせて、んーと考えていた。
『んー菊地原と充いたら心が楽しいけど2人を入れると後の2人がな……』
「ずいぶん真剣だな」
『こういうの考えるのすき!!』
楽しそうな木下に三輪も嬉しくなった。
『決まった!』
「誰だ?」
『まずオペレーターはかほちゃん!んで桐絵と秀次と公平とわたし!』
「俺?」
『やっぱり隊員が少ない時から4人一緒だったし連携取りやすいかな?って!かほちゃんは有能だし好きだから入れた!』
「出水と小南はうるさいだろ」
『えー賑やかで強いのは最強じゃない?』
「俺は連携取れるか不安だがな」
『絶対A級一位になれる!』
そう楽しそうに話す木下に三輪は木下の頭に手を置き撫でると会議に行ってくるといい帰っていった。
『秀次がイケメンに育ってる?!』
すると後ろから出水が来た。
「お前聞いたぞ!俺のこと隊に入れたいんだってな!ほんとに俺のこと好きだな!」
そう言うと出水はニヤニヤしながらこっちに来た。
『どこから聞いたの…?』
「三輪!」
『公平にだけは知られたくなかった』
しかしこの言葉は届かず嬉しそうに木下の頭をポンポンする出水がいた。
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ちゃろ - まめさん» まめさんありがとうございます!自分も可愛いって思われる子にしたかったのでそう言っていただけて嬉しいです!これからも木下ちゃんの日常を書きつつ恋愛の落ちやどうするか考えていきたいと思います!面白いと言っていただき嬉しいです! (2021年1月12日 22時) (レス) id: cb41c16c72 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろ - 沙羅さん» 沙羅さんありがとうございます!全然欲張りで構いませんよ!日常も書きつつ恋愛の方も考えていきたいと思います^ ^落ちとかも誰にするか決めていないので少しずつ考えていきます!!いつも読んでいただき嬉しいです! (2021年1月12日 22時) (レス) id: cb41c16c72 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 面白くて一気に読んでしまいました!木下ちゃん可愛すぎます!恋愛編も見たいですが、もうしばらく日常が見たいです! (2021年1月12日 22時) (レス) id: bb9e4903c2 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 日常&恋愛、どちらも見たいです!すみません欲張りで…ボーダーやめる件、予想外の展開でした!私としてはもう少しでいいので日常を書いてから恋愛にもっていってほしいなあと思っています! (2021年1月12日 7時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろ - ツナマヨさん» 17歳組いいですよね!わたしも秀次がんばって!と思いながら書いてます!更新頑張ります! (2021年1月9日 18時) (レス) id: cb41c16c72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃろ | 作成日時:2020年12月27日 22時