17歳のボーダー隊員の日常

何もないとこで転ぶ ページ28

人々の視線が痛い

キズも痛い


『おっはよー』

「おはよ…え？Aちゃん足から血が出てる！！」

焦って駆け寄ってくるかほちゃんに言われ見てみると
自分が見た時よりも酷くなっていて驚いた


『ほんとだめっちゃ血がでてる』

「消毒しよ！」

そう言うとわたしの腕を掴み連れていった

「どこで転んだの？」

『逆にどこだと思う？』

公平ならめんどくせぇと言う質問にもかほちゃんは
しっかり考えてくれるいい子

「階段？」

『ぶっぷー
　答えは何もない所でなぜか転んだでした！』

「もー気をつけて！」

はーいと返事をして保健室に向かっていると

後ろから笑い声が聞こえた

『げっ…』

「なに？木下転んだの？」

にやにや笑ってくる犬飼先輩がいた

「こんにちは、犬飼先輩」

「三上ちゃんこんにちは」


『遂に本性だしたな…』

小声でそう言うと聞こえていたようでおでこに
デコピンされた

「そんなことないよ？」

『辻ちゃんはいい子なのに』

「木下は小悪魔だもんね」

『それを言ったら犬飼先輩は悪魔ですね』

笑いながら言うと今度はチョップされた


「犬飼先輩すいません！Aちゃんは
　怪我してるので保健室行きます」

『そーだそーだ！』

「そんなん舐めればいいんだよ」

そんなんで治りません！と言うと笑う犬飼先輩のもとに先輩の友達が犬飼先輩を呼びに来た


「じゃーねー！」

ニコニコいやニヤニヤしている犬飼先輩に
あっかんべーをかましてやった



その後、無事に保健室に着いて絆創膏を貼れました



奈良坂には、面白いやつだなと言われた


　 とてつもなく失礼

香取ちゃん→←加古隊の隊服

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す