17歳のボーダー隊員の日常

風間さんにごあいさつ ページ26

「今日はどうしたんだ？」

わたしは今、風間隊の隊室にいます
目の前にはソファーに座る風間さん
わたしはその前に立ってます

『この間の勉強会のおかげで点数が上がって
　クラスで5位になれました！
　ありがとうございます！』


わたしがそう言うと風間さんはほっとして
そうかと少し微笑んでくれた

『それでお礼にどら焼き持ってきたので
　みんなで食べてください！』

「気をつかわなくていいんだぞ
　俺はお前のためになればとやったんだ
　テストで点が上がったことがお礼になる」

風間さん！と涙ぐむと、でもお菓子はもらうと言われた。
素直だなと少し笑ってしまった

『また今度頼んでもいいですか？』

「いつでも言え。暇なら付き合う」

そう言った後にそれと…と風間さんは続けた

「菊地原と歌川に勉強を教えてほしい
　教えるの苦手だろうが、分かりやすいと後輩の間では有名らしいからな」

『歌川くんはいいですけど
　菊地原は嫌がりますよ？』

「いつも菊地原はお前の話をよくするからな
　ずいぶん好かれてると思うぞ」

『え！嬉しいです！』

「だから頼むな」

『はい！』

元気よく返事をして失礼しますと隊室を出た




その後

「あれ誰か来てたんですか？」

「実は木下が来てたんだ」

「えー！会いたかったです」

歌川と三上が盛り上がっていると
菊地原は唇をむっとしていた

「今日は来るって言ってないですよね」

ぶうぶうと言う菊地原に風間は言った

「木下は菊地原に会いたがっていたぞ」

「あの人は時枝にしか興味ないと思います
　好きって言うのも口だけです」

まだぶうぶう言う菊地原

「あいつは菊地原のことちゃんと好きだと思うぞ
　お前が木下を気に入ってると伝えたら
　喜んでスキップしてたようだ」

「ふーん…」

満更でもなさそうな菊地原の様子に三上と歌川は
2人はほんとに仲良しだなと思った

加古隊の隊服→←ネタバレ注意　作者より

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