17歳のボーダー隊員の日常

チアとか体育祭でしかやらん ページ18

三輪隊隊室

六頴館は本日体育祭でした

その体育祭がおわり、奈良坂は防衛任務のため
すぐに帰ってきた。

「お！奈良坂おつかれ！」

「疲れた」

いつもより少し疲れた様子の奈良坂
そんな奈良坂はキョロキョロと周りをみた

「どうした？」

「三輪はどこだ？」

「秀次なら飲み物買いに行ったからすぐ戻ってくるぞー」

そんな会話をしていると、ジュースを持った三輪が戻ってきた

「体育祭は終わったのか」

あぁと答える奈良坂におつかれと三輪が言うと
奈良坂はスマホに1枚の写真を表示して
すぐ隠した

「なんだ」

「見たいか？」

そう奈良坂が言うと後ろから米屋はスマホを覗き込んで写真を見た

「お！木下チアしたのか！様になってんな」

その一言で三輪の顔色が変わった

「ああ、学年から5人ずつ選ばれてやるんだ」

「へーでもスカート短いし腹出てるし
　弾バカみたらうるさそうだな」

米屋と奈良坂が写真を見ていると三輪がとっても
小さい声で言った

「見せろ」

「おい、可哀想だろ秀次だって男だぞ？見せてやれよ」

「そうか、すまないちょっと意地悪をしてしまった」

「そう言う訳じゃない！余計なことを言うな！」


そんな会話をしていると隊室の扉が開いた

「ごめん勝手に開けて…」

入ってきた木下は驚いた


自分のチア姿の写ったスマホを高く上げている奈良坂とそれを睨んでいる三輪の姿に

『何やってるの？なんでわたしの写真そんなことになってるの？』

「三輪が…」

そう言いかけた奈良坂の口を手で塞ぎ
なんでもないと言う三輪に木下はふーんと言って
カバンの中からタオルを取り出した

『これ！奈良坂忘れてたから届けにきた！』

「すまない」

『いや、こっちに用事あったしいいよ！』

用事？と聞く三輪に木下は笑顔で答えた


『充がわたしのチア見たいって言うから見せるの！
　あと公平と加古さんと今先輩にも見せる！』

「どんな写真なんだ」

えっとね…と言って木下は気づいた
もしかして秀次はわたしのチアが見たいのか？！


『もしかして秀次わたしのチアの写真見たいの？』

「そんなわけっ！！」

『じゃ送っとく！んじゃ！』

そう言い隊室を出た木下


「木下はチアの姿を他の人に見せたいだけらしいな」

「体育祭の時も嬉しそうにしてたからな」









夜

ピコン

三輪にLINEが届いた

ー秀次に特別わたしのチアの写真を送ります！

送られたポニーテールのチアの木下を見て

「可愛い」

　 素直にそう思った

作者より→←プール掃除とかむり

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