17歳のボーダー隊員の日常

米屋を救え ページ15

『それさっき教えたじゃん！』

「あれ？そうか？」

「陽介はすぐ忘れるからな」

『このレベルはやばくない？』

今日は米屋の赤点を回避すべく
三輪隊の隊室には奈良坂、三輪、米屋、木下、出水がいた

出水は割としっかりやっているのだが
米屋に至ってはあきてきている


テストが終わっている奈良坂、木下は米屋の両サイドに座り教えていた


「てか、木下は赤点回避したのか？」

米屋がにやにやしながら木下にきいた

『私レベルになると赤点なんて取らないの！』

「テスト前はあんなに焦っていたがな」

『奈良坂しーっ！！』

「部屋からも聞こえてきたぞ
　お兄ちゃんどうしよーって！」

『公平も言わないで！！』


そう言いながら盛り上がっていると
米屋がシャーペンをくるくるしながら言った

「てか秀字おとなしいな」

「いつもだろ！槍バカと一緒にすんな」

すると三輪は顔をあげなんでもないと言うとまた勉強を始めた


『秀次わからないとこある？教えるよ？』

そう言い席を立ち三輪隣に立つと三輪は
びくっとして目を見開いた


『え？そんなに驚いた？』

おもしろーいと笑っていると三輪にチョップされた


「もしかして秀次…」

米屋が言いかけると奈良坂が隣から米屋の方にお菓子を突っ込んだ

「お腹空いてるんだろ？遠慮するな」

「おー槍バカお腹空いてたのか？食べろ食べろ」

「いや…だから…ブクッ」

『汚いってば！ちゃんと食べて！てか勉強して！』

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