74話 峠 ページ27
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微かだが、確かな殺気を感じた
身に染み付いてしまった習性か、バッと身を起こす
その瞬間、頭を勝ち割られたかのような激痛が走った
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『ハクてめぇ！！私を殺す気か！！』
ハ「イッテェな！お前こそ、いつまで寝てやがる！！人の気も知らないでグースカ寝やがって！」
『知ったこっちゃないわよ、バーカ！』
ハ「ハッ、心配して損したわ！！」
起き上がった瞬間、ハクの頭と頭がぶつかった
この石頭！！
だが、すぐに頭の痛みと怒りによって消えていた腹部の痛みに襲われた
『★＄％●◎◆！？！』
声にならない悲鳴をあげ、布団に倒れこんだ
ハ「大丈夫か？」
『これが大丈夫に見えるのなら、あんたの目は重症だ』
ハ「自業自得だろ。
待ってな、婆さん呼んできてやる」
ハクはそう言って部屋を出ていった
応急処置に止血する程度だった全身に適切な処置がされ、手を握っただけでした息が止まる程の激痛はなくなっていた
腕のいい医者だ
ズキズキ痛む腹を擦りながら襖を見つめる
どれだけ、眠ってたんだろう……
そう考えているうちに、スッと襖が開いた
テ「よ、やっと起きたって？」
『テウ、私どんだけ……』
へ「丸１日グッスリだったよ」
『マジかぁ………』
頭に手をあて、布団に沈み混む
来て早々、とんでもない迷惑を……
『ごめんなさい。物凄い迷惑をかけてしまって』
へ「ぜーんぜん平気。俺ら水汲んだり、沸かしたりしただけだし」
テ「謝罪ならハク様に言った方がいいよ」
『あぁ、部族長様には当然謝罪しないと………』
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へ「ハク様、エースが目覚ますまで、ずっと側にいたんだから」
『え、』
テ「あんな取り乱したハク様初めて見ちゃった」
『え！？』
ハクが取り乱した？
目覚めるまで側にいた！？
さっき、罵声浴びせられましたけど！？
テ「………なにも言われてないのか？」
『まぁ……起きて早々怒鳴りあったから』
へ「なんて不憫なハク様…」
オヨヨと泣き真似をする二人を見ながら、疑問しか浮かばない頭を抱える
………何でハクが、
テ「立ったまま気絶したと思ったら、いきなり危篤！昨晩が峠だと急遽知り！」
へ「何とか越えた時にはハク様崩れ落ちちゃって！さっきすれ違ったときなんか……
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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます！！夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2020年2月23日 11時
