75話 無茶を ページ28
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『へ、ヘンデ。後ろ……』
へ「え？」
クルッと振り返った二人の前に仁王立ちする１８８cmの大男
へ、テ「「ハ、ハク様…………」」
ハ「てめぇら………ちょっと目を離した隙にペラペラと……」
ゴキッと指を鳴らすハクの迫力に私まで背中がゾーっと冷たくなった
ギャーッと悲鳴をあげて、ハクの横をすり抜けていった二人
凄まじい足音を立てて追いかけるハク
テウとヘンデの無事を祈って合掌した
……多分意味ないけど
医「ハク様！怪我人の前ではお静かに！」
ハクの走り去って行った方向に医者のお婆さんが怒鳴り、心なしか静かになった
医「全く……スミマセンね、煩くて…」
『いえ、私は寧ろ静かに感じます』
ハクと姫様の喧嘩に比べりゃ、全然……
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『…………姫様は無事ですか！？』
すっかり忘れてた
姫様は倒れてあのままどうなった！？
医「ヒメサマ？そのような名前の方は此方にいらっしゃいませんが……」
『え？あー、あの私じゃない方の女の子で……赤毛の可愛い娘で……』
医「あら、リナちゃんのこと？」
『リナ？』
誰それ
再度口を開こうとした瞬間、口になにかがねじ込まれた
『ふぁんはほへ』
ハ「取り敢えず、飲み込め」
どうやら握り飯らしく、久々に食べる米に感動しながら咀嚼した
医「ハク様、まずは流動食からはじめませんと……！？」
ハ「………食い終わるのが早ぇ」
『…最近ヨモギぐらいしか食ってなかったから』
三つあった握り飯をハクの手から強奪し、既に二つ目にかじり付いていた
医「…ハク様と同様……嫌、それ以上の回復力ですね……」
ハ「食に関してだけはな」
『失礼な、今なら後五つはいけるぞ』
そう言った途端、三つ目をお婆さんに取り上げられ、睨まれた
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医「…お客様、お名前は」
師匠以上の迫力に痛みも食欲も忘れて正座した
『エース……と申します…』
医「エースさん。食欲旺盛なのも、起きてそうそうハク様と口論するのもけっこう。
ですが、ご自身が昨晩死線をさ迷っていたのをお忘れなく」
『…………』
あれと戦った時よりも、恐ろしく、冷や汗がダラダラと肌を伝う
医「持ち物を見させて頂きましたが、槍は欠け、服はボロボロ、どれだけ無茶をしたのか一目でわかりました」
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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます！！夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2020年2月23日 11時
