グロウの疑問と確信 ページ9
息子がやらかした。
今度は更に深刻だ。
階段を駆け下りて、Aがファントムの毒の塊に手を入れている。
すぐに掴んで避難をさせようとするが、前に動けない。
何とかしようと魔法を使うが、どれも弾かれてしまう。
Aの方へ向くと隣に誰かがいる。
真っ白な髪はさらりと溶けそうで美しい。
髪は肩から少し流れる長さ。
隣人は此方を向き微笑み『貴方、やらせて。』と涼しい声で言った。
俺が手を止めれば、隣人、妻はAの耳元で囁く。
Aはその後、眠った。
「シュラウド」と言うとイデアはどまりながら返事する。
「冥府の門を開けた件は許し、御両親には言いません。」
と言い、俺はしゃがんでAの状態を確認する。
冥府の門に入ったから中々老けている。
俺は魔力をAに注ぎ元に戻す。
妻とは久しぶりの再会だが曇った気持ちだ。
Aは俺に似てるか。
妻はそうだと言うが、俺はそうだと思わない。
俺は友人なんぞ作らない。
Aは多くの友人ができている。
こんな正反対な親子。
一体どこが似てる。
起きたAに俺は諭すように叱る。
俯いたA
反省はしてるようだ。
だが、欲を言えばもう一度言いたいことが、聞きたい事がある。
…A、お前は
人生は初めてでは無いな。
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時