【歌い手】俺の恋人は…。【男主】 (ページ17)

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第45話ページ17

まふと満を呼び、相談会をすることに。

ま「彼方さん吸血鬼にしたんだ。」

「失礼な。嫁にしたって言えよ。」

満「どうせアレでしょ？子供のこと。」

ま「え！？ダメダメッ！絶対ダメ！」

満「確かに、僕もお勧めしないよ。」

「だよな～。ま、頑張って制御するわ」

ま「うん。」

満「ほーい。」

彼方にも、子供はやっぱりいいって言わないと。

「そういや、お前らいつ結婚すんの？」

ま/満「(;ﾟ;ж;ﾟ;)ﾌﾞｯ」

地雷を踏んだのか、飲んでいたものを吹き出す2人。

「そんな驚かなくても。」

ま「驚くよ。やめてよ。」

満「ほんとだよ。やめてよ。僕は今日相談してみるよ。」

ま「恐るべし行動力ｯ！！」

ほんとだよ。

ま「でも、ほんとに子供はダメだからね？吸血鬼政府に掛けられるのは彼方さんなんだよ？」

「政府は俺がトップだ。」

満「政府のトップが子供もったらとんだスキャンダルだよ？」

「俺になってから子供はいいことにしてるはずだ。」

俺になってから、吸血鬼政府の法は俺が変えた。

人間と共存していくために。

満「そうだけど、産めるとしてもアノ確率が変わったわけじゃない。もしかしたら、子供が肉食系で人間を殺す奴が出るかもしれない。」

ま「それって僕ら肉食系が危険ってこと？」

満「そうじゃないよ、まふにぃ。血食系は全ての血を、肉食系は全ての肉を、草食系は全ての動物を…。こんなふうになるかもしれないってこと。」

「それは…。」

ま「確かに前例がないわけじゃないから…。前政府トップが子供を禁止したのはそれが原因でもあるし…。」

「あの時から俺らだって変われるはずだ！変われる…はずなんだよ…。」

俺らは前に進めないんじゃない。進む方法が分からないだけだ。

きっと、方法があるはずなんだ。

満「だからって彼方を危険に晒すのは、僕だったら絶対にしない。」

ま「ねぇ、兄さん…。僕らは幼くて、子供を許可することに反対はしなかった…。けど、今はもう大人だから分かる。子供は、禁止した方が僕ら吸血鬼と、人間のためでもある…。」

まふの言ってることはご最もだ…。

満「子供も危険性は高い。それに、人間が吸血鬼化に成功したところで、産む時の危険性は変わらない。人間は吸血鬼になったところで何も変わらない。所詮人間なんだよ。」

「その所詮人間を愛してんのは俺ら三大だろ…。」

ま「でも、愛することと子供の危険性は全然桁が違う。」

その会話を後に今日は解散となった。