93 帰宅 ページ45
「美味しかった！たまにはフードデリバリーも良いね。」
宅配とはいえ、アローラプレートは栄養満点。グラジオの体にもエネルギーが入って、風邪が治るのは時間の問題ね。
「薬、飲むの忘れないでね。咳が止まるまでは少しかかると思うから、追加の風邪薬も買っておいたんだ。置いておくよ？」
そろそろ、看病をしていた私の役目も終わり。
「ああ。色々と、助かった・・・。」
いいのいいの。お礼なんて・・・。
グラジオに付き添うのは、彼がキツくなくなるまで。
ここからは、私はおばさんに話した通り、暫くコニコシティの自宅に戻る。既に風邪をもらっている可能性も、無くはないから。
「コホッ、コホッ！」
あ、あれっ・・・。
「・・・。」
「コホッ、コホッ！」
自業自得である。
「ゴホッ！」
これは、自主的な極秘自宅謹慎に相当する・・・って言い訳をしてみたりする。
やっぱり、移っちゃったよ。グラジオから風邪を貰っちゃった。
今、コニコシティの自分の部屋のベッドで寝ています。
うぅ・・・幸い、彼と同じような酷い熱は出ていないんだけど、喉が痛い。
『まっ、そうだろうな・・・。』
私がグラジオのお部屋で咳をした後、やっぱりって顔で、彼に言われた。
言葉は素っ気ないけど、ありがとうもごめんも、あのときのグラジオの複雑そうな顔に、全部含まれてた。
モーテルから家に帰るまでは、そんなに困らなかった。母さんに電話して、カンタイシティの港にラプラスを連れてきてもらった。
母さんはいつも通り仕事をしていたから、ラプラスだけ停めていてくれれば良いって言ったのに、結局少しの間仕事を抜け出してくれて、港で私を待っていた。
『お客さんから風邪でも貰っちゃったの？』
『う、ううん。自分で風邪引いたみたい。』
グラジオのことは、まだ母さんには内緒。
母さんはそのまま、ラプラスに乗って私とコニコシティまで連れ帰ってくれて、私にのど飴やうがい薬をくれた後で、また仕事に戻って行った。
『ごめんね、母さん、また行かなくちゃいけないけど、早めに帰るわ。私が居ない間、マオちゃんが食事作ってくれるって言うから、お任せしておいたわよ。ゆっくり寝ていなさい。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カーター(プロフ) - 紅月さん» 続編のお祝い、応援ありがとうございます！いえもう、沢山の方に読んでいただけて、私も本当に恵まれています！今後も楽しく、執筆更新頑張ります！ (2017年2月14日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - もっと評価されるべき小説だ...((続編おめでとうございます!)) (2017年2月14日 22時) (レス) id: db4044f600 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - かあかさん» ありがとうございますー！ (2017年2月12日 0時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
かあか - 楽しみ！ (2017年2月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 56d5161cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» ご感想ありがとうございます！実際『仲良し』になると、グラジオどうなるんでしょうね！？（笑）今回は捏造臭さ覚悟で、仲良い人にしか見せなさそうな一面を描いてみました！続編移行後も、是非お楽しみください！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カーター | 作成日時：2017年1月14日 18時
