91 シャンプーの香り ページ43
「・・・。」
「・・・おはよ。」
グラジオが目を開けたとき、ちょうど彼の顔を見ていたから・・・笑顔で挨拶。
「ぐっすり眠れた？」
「ああ・・・昨日より、楽だ。」
もう朝。いつもなら、朝食を終えて、私もチェックアウトの対応をしている時間。
「熱も、下がったみたいだね。」
何となくだけど、彼の反応や表情で分かる。グラジオも体を起こしたから、体温計で熱を測ってもらった。
ズバットは、まだ布団の端っこで寝ている。昨夜のグラジオの手の平が熱かったみたい。布団の上をゴロゴロ転がっていた。ヌルはもう起きていて、私の隣でグラジオを見ている。
ガラガラとキャモメは仲良く遊んでいる。あまり音を立てないようにねって言ったのも、もう忘れてる。
「良かった、平熱。」
グラジオはまだ少しだけ咳をしているけど、やっぱり昨日がピークだったのね。私から見ても、もう大丈夫。
本当に、良かったね。
「シャワー浴びたいんじゃない？私、注文したご飯待っているから、その間に入っておいでよ。」
何も考えずにサラリと言ってしまったけど、グラジオには、とある疑問が浮かんだらしくて、
既にシャンプーの香り漂う私に、尋ねてきた。
「オマエは・・・浴びたのか。」
グラジオ？何、変な顔して。
・・・！
やだ、勝手にお部屋のシャワー使うわけないじゃない！！
「さっきグラジオが寝てる間に、ポケモンセンターでシャワー借りたの。このお部屋のシャワーには、掃除のとき以外触れないからご心配無く！」
そうよ、当たり前じゃない！いくら友達だからって・・・。
もし私が彼の寝てる間に、勝手にここのシャワー使って、寝ぼけたグラジオと鉢合わせにでもなったらどうする気！？
・・・かっ、顔が赤くなってきた！
グラジオも、右手を顔にやりながら、何だそういうコトかって顔して。私が照れている間に、彼はさっさとシャワールームへ逃げ込んじゃった。
「・・・何なら私、少しの間、お部屋から出てるから・・・！」
顔を赤くしたまま、部屋と洗面所を仕切るアコーディオンカーテン越しに、グラジオと会話。
「良い。そこに居ろ。」
その咳払いは、風邪のせい？それとも、ワザとそうして誤魔化しただけ？グラジオだって、照れているはず。
同じ年頃の、思春期真っ只中。お互い、恥じらいってものがあるわよね。
さあ、変な妄想し出す前に！！気を取り直して、朝食待ちよ！朝食！！
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カーター(プロフ) - 紅月さん» 続編のお祝い、応援ありがとうございます！いえもう、沢山の方に読んでいただけて、私も本当に恵まれています！今後も楽しく、執筆更新頑張ります！ (2017年2月14日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - もっと評価されるべき小説だ...((続編おめでとうございます!)) (2017年2月14日 22時) (レス) id: db4044f600 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - かあかさん» ありがとうございますー！ (2017年2月12日 0時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
かあか - 楽しみ！ (2017年2月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 56d5161cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» ご感想ありがとうございます！実際『仲良し』になると、グラジオどうなるんでしょうね！？（笑）今回は捏造臭さ覚悟で、仲良い人にしか見せなさそうな一面を描いてみました！続編移行後も、是非お楽しみください！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月14日 18時
