88 忍び ページ40
「じゃあ、おばさん・・・いきなり言ってごめんね。しばらく家に帰っているから・・・用事が済んだら、また手伝いに来るね。」
仕事が終わって、眠そうなキャモメを連れて、おばさんに挨拶。
急に家の用事が出来て、しばらく仕事に出られないって、嘘を付いた。ガラガラも私が連れて帰る、ということになっている。
こっそりグラジオの部屋に留まるとは言っても、流石に803号室のスペアキーを持ち出すわけにはいかない。・・・ガラガラに番を任せたのはそれが理由。
・・・本当にごめんなさい、おばさん。
「モーテルのことは心配しないで、家でゆっくりしておいで。今回はAに長く手伝ってもらっているからね。・・・働きたくなったら、また連絡くれれば良いからさ。」
おばさんは、何も疑っていない。さっき私がグラジオの部屋に行ったのも、グラジオから頼まれてお部屋に貸し出し用品を持って行ったと思っている。
「お父さんが近くまで迎えに来るんだったね。でも、くれぐれも気をつけるんだよ。」
海外から戻った父さんが迎えに来るっていうのも大嘘。おばさんにこんなに沢山嘘付くの、初めて。
事が済んだら、お詫びに一生懸命働くし、バレてしまったら・・・どんな罰も受ける。クビだと言われたら従う。
覚悟して・・・私はバカなことをしてしまった。
「じゃあ、おやすみなさい。」
何ともない顔をして、裏口を出て行く。
「全く・・・嘘が下手だねえ、Aは。・・・あの少年のこと、好きでたまらないんだね・・・。」
にんまり微笑むおばさんに全てバレているんだってこと、私は全然、気が付かなかったのでした。
裏口からモーテルを出た私。
隣のポケモンセンターで必要な物を調達して、
誰も居ないのを確認して。
鍛えたゲッコウガにも負けない忍び足！忍者A、いざ803号室へ侵入！
お部屋のドアを控え目にノックしたら、打ち合わせ通り、ガラガラがドアノブに飛び付いて、内側からドアを開けてくれた。
「ありがと、ガラガラ。ゆっくり休んで？キャモメもね。」
コソコソと話しかけて、ガラガラもキャモメも、ヌルの側でおやすみの体勢になった。
彼を心配して、とは言え、私の我儘に付き合わせてごめんね。皆ありがとう。
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カーター(プロフ) - 紅月さん» 続編のお祝い、応援ありがとうございます！いえもう、沢山の方に読んでいただけて、私も本当に恵まれています！今後も楽しく、執筆更新頑張ります！ (2017年2月14日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - もっと評価されるべき小説だ...((続編おめでとうございます!)) (2017年2月14日 22時) (レス) id: db4044f600 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - かあかさん» ありがとうございますー！ (2017年2月12日 0時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
かあか - 楽しみ！ (2017年2月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 56d5161cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» ご感想ありがとうございます！実際『仲良し』になると、グラジオどうなるんでしょうね！？（笑）今回は捏造臭さ覚悟で、仲良い人にしか見せなさそうな一面を描いてみました！続編移行後も、是非お楽しみください！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月14日 18時
