69 星と虹 ページ21
「心配させた詫びではないが・・・こんな物で良ければくれてやる。」
グラジオはそう言いながら、星の砂や星のかけらが詰まった、小さなシェルボトルを私に差し出した。
「どうしたの？これ。綺麗・・・！」
月明かりとポケモンセンターのライトに照らされて、夜中でも分かる位、ボトルの中の赤い星のかけらがキラキラ光ってる。同じ形の青色のかけらは？・・・初めて見た。珍しい。
シェルボトルの使い方は様々で、インテリアとして飾る人も居る。メッセージを詰めたり、願をかけて海へ流す人も居る。
「ありがとう。キャモメとガラガラにも、目を覚ましたときに見せようっと・・・。」
ふふっ。余った木の実詰め合わせと、サイコソーダ以来の、グラジオからの貰い物。
グラジオ、知ってる？星のかけらって結構良い値で売れるのよ？
でも売ったりするものですか！これは、ずっと大切にするの。
グラジオは笑顔を取り戻した私のことを、じっと見つめていた。
輝くかけらを綺麗だと喜ぶ姿は、好印象に映るのかしら。それとも、換金を考えないなんて、バカだと思っているかしら。
・・・どっちでも構わないわ。今は、無事にグラジオが戻ったことが、一番嬉しいの。
「もう寝ろ、明日も仕事だろ。」
とにかく、もう日付も変わってしまったし、これ以上の夜更かしは後に響くわね。グラジオも明日仕事に出る私を心配してくれた。
「うん。そうする。グラジオもお部屋でゆっくり休んで？・・・じゃあ、また明日ね。」
「ああ。」
私もグラジオも、それからは真っ直ぐ自分の寝床へと戻った。
グラジオに、抱き付いてしまったせいかな。彼を見て、不安が吹き飛んでしまったせいかな。
スカル団のボスと何があったのか、一体どこで用心棒をしているのか、追及するのを忘れてしまった。
まあ、いいか。今夜は遅いし。それはまた、時間があるときにでも・・・。
わぁ・・・今、もう一度シェルボトルをよく見たら、虹色の綺麗なハートのウロコが入ってた！
グラジオから、ハートの形をした物をもらえるなんて・・・。彼、このことに気付いていたのかな？
このままいつか、不思議な恋愛運に導かれたりして・・・。
ついつい、もらったシェルボトルに、グラジオと恋人同士になれるよう願掛けして、目を閉じて眠ってしまうのでした・・・。
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カーター(プロフ) - 紅月さん» 続編のお祝い、応援ありがとうございます！いえもう、沢山の方に読んでいただけて、私も本当に恵まれています！今後も楽しく、執筆更新頑張ります！ (2017年2月14日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - もっと評価されるべき小説だ...((続編おめでとうございます!)) (2017年2月14日 22時) (レス) id: db4044f600 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - かあかさん» ありがとうございますー！ (2017年2月12日 0時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
かあか - 楽しみ！ (2017年2月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 56d5161cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» ご感想ありがとうございます！実際『仲良し』になると、グラジオどうなるんでしょうね！？（笑）今回は捏造臭さ覚悟で、仲良い人にしか見せなさそうな一面を描いてみました！続編移行後も、是非お楽しみください！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月14日 18時
