59 兄と友達 ページ11
「でもいいな・・・妹か。私、兄弟居ないから羨ましい。」
今でもたまに思う。兄弟が居たらなあって。やっぱり兄弟が居たら、ポケモンを捕まえて、積極的にバトルをさせたり、アドバイスし合ったりもしていたのかしら。
そうだ。グラジオのこと、ちょっとからかってみようかな。
「誰かが私のお兄さんになってくれたらいいのにな？」
試すように、イタズラに、チラチラ視線を送ります。告白は出来ないのに、こういうことは言えちゃう。変な私。
「・・・・・・オレは、オマエの兄には向かない。」
おおっと、断られた！！
兄貴代わりより、友達で居たいってこと。そう捉えていい？
脈アリの可能性、信じていい？
断られたのに、喜んで期待してしまう私は、やっぱり自惚れているのかな。
何にしろ、お互いの関係は確実に良くなっている。グラジオのこと、また少し、知ることができた。
いつの間にか、呼び捨ても、友達口調も、違和感は無くなっていた。
「ありがとう、今日は楽しかった。」
モーテルが見えてくる手前の道で、二人立ち止まって、解散前の挨拶。すっかり遅くなっちゃった。
ガラガラのモンスターボールを、グラジオから受け取る。
「また特訓したくなったら・・・休日に、一緒に来い。」
「うん、またお願いね！」
抵抗なくそう言ってくれて嬉しい！でも・・・ポケモンの特訓だけじゃなくて、気ままに出かけたりもしてみたいな。
さぁ、一緒に出かけたことが、モーテルの人にバレないように。時間差を付けて戻ります。
「先に行きな。」
夜道に女を置いて去らない、グラジオったら出来過ぎなんだから。
「うん。・・・じゃあ、おやすみ。」
満面の笑みを残して、グラジオに見守られながら、私はモーテルへ戻った。
ああ、良い休日だったなぁ。
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カーター(プロフ) - 紅月さん» 続編のお祝い、応援ありがとうございます！いえもう、沢山の方に読んでいただけて、私も本当に恵まれています！今後も楽しく、執筆更新頑張ります！ (2017年2月14日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - もっと評価されるべき小説だ...((続編おめでとうございます!)) (2017年2月14日 22時) (レス) id: db4044f600 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - かあかさん» ありがとうございますー！ (2017年2月12日 0時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
かあか - 楽しみ！ (2017年2月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 56d5161cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» ご感想ありがとうございます！実際『仲良し』になると、グラジオどうなるんでしょうね！？（笑）今回は捏造臭さ覚悟で、仲良い人にしか見せなさそうな一面を描いてみました！続編移行後も、是非お楽しみください！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月14日 18時
