95 身代わり ページ45
グラジオとAが、最奥の部屋を訪れたとき、
「・・・何だ、これ・・・。」
ヨウたちは、動かないポケモンたちを目前に怪訝な顔をしていた。
ハウの表情も複雑で、手持ちのライチュウの進化前であるピカチュウが氷漬けになっている様を見るのは、辛いようだった。
「どう？自慢のコレクションルーム。私の愛する子供たち・・・ポケモンを永遠に飾るの。」
自分に子供は居ないと言い放ったルザミーネが、今、『愛する子供たち』と呼べるのは、ケースの中で固まり、飾りとなったポケモンたち。
あの、動かないポケモンたちが、オレたちの代わりなのか・・・。
地下で、ヌルのように氷漬けにされているポケモンが居ると、Aから聞いていた筈だが、
いざそれを目の前にし、母の誇らしげな言葉を聞くと、グラジオも心内でショックを覚えずには居られなかった。
Aは、やはりフリーズスペースを直視出来ず、グラジオの隣で俯いていた。
コレクションルームの中央には、ウルトラホール開放プログラム用の機械やモニターがあり、その前に居るルザミーネの足元には、小さく頑丈そうなケージが転がっていた。
「もう・・・コスモッグったらケージの中でもうるさいわね。私が好きなのは、あなたの能力だけですのに。」
あの中に、コスモッグが。
皆の視線が、小さなケージに集まる。
その中で、今もコスモッグが外へ出ようと抵抗しているらしい。閉じ込められているのがコスモッグのストレスになり、それが結果的に、ウルトラホールを開ける力になる。
「ビーストちゃんって・・・こちらの世界に来て戸惑い暴れちゃうでしょう？だけどケースに閉じこめるのは、かわいそうなのよね・・・。だから、アローラで気ままに暴れてほしいなって思うの。
財団に残されたコスモッグのガスだけで、ウルトラホールが開いたのだから・・・ケージの中のコスモッグを丸ごと使えば、ウルトラホールも沢山・・・どれだけのビーストちゃんが来るかしら？」
アローラに災厄が訪れる、まさにその言葉さえ現実になろうとしていた。
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カーター(プロフ) - 物部さん» 初めまして！ご感想ありがとうございます！戦闘シーンの文を褒めていただけるのは初めてでとても嬉しいです！文字だけでどれだけバトルの臨場感を表せるか、書き手としてもバトルしています！難しい場面ですが、続きの更新も頑張ります！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。戦闘シーンも綺麗な文ですね。続き楽しみにしています！ (2017年2月10日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» ご感想ありがとうございます！あんな感じで良かったでしょうか、自分では考えていない展開だったので、小説の世界を広げられるアイディアをいただけてとても嬉しかったです！続きも先程UPしましたので是非お楽しみください！モーテルの方も更新頑張ります！ (2017年2月6日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
真季 - ピジョンの進化シーンいれて頂けて嬉しかったです！ありがとうございます。カーターさんの作品、モーテルパラダイスも楽しく読ませて頂いています！最新頑張って下さい(*^^*) (2017年2月6日 21時) (レス) id: b95c01deac (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» 今後の展開のリクエストにつきまして、実は次回から最終話直前までの下書きがまだゼロなので←！ 実現可能かこの場での明言は避けますが、勿論！試作検討してみます！万一ご希望に添えなかったらごめんなさい…！貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年1月24日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月13日 17時
