75 助け船 ページ25
グラジオは一度ヌルをモンスターボールへ戻し、四人一緒にシークレットラボAを出た。
エレベータへ向かい、一階を目指す。
「・・・・・・。」
皆、グラジオがエレベータのパネルを操作し、上へ上がるのを待っていたが、
操作音が響くだけで、エレベータはなかなか動き出さない。
「・・・どうしたの？」
パネルを見下ろして、グラジオは歯噛みする。
「・・・またシステムを止められた・・・ザオボーか・・・。」
エレベーターが操作できないよう、何者かに止められていた。恐らく、先程バトルで負けたにも関わらず、涼しい顔をしていたザオボーの仕業。
早速してやられたというわけだ。
四人は仕方無く、エレベーターから降りた。
「非常階段とか無いのー？」
ハウたちはエレベータホールに出て、ラボエリアの壁をキョロキョロと見回したが、グラジオは首を左右に振った。
こうしている間にも、リーリエやコスモッグは・・・。
そう考えていると突然、誰も乗っていないエレベータが、上の階へ上がり始めた。
最上階の保護区に止まり、下の階へと下がり始める。
「誰か来るぞ・・・。」
どうやらこの地下二階まで降りてくるらしい。ザオボーが新たな財団職員を送り込んだと見るのが妥当だった。男三人は、モンスターボール片手に身構えた。
「ぼっちゃま。」
が、彼らの構えは意外な声の主の登場で崩れることとなった。
エレベータで降りてきたのは、副支部長のビッケだった。
エーテル財団で唯一、グラジオやリーリエが頼りにしてきた存在。エーテルパラダイスを抜け出した後も、何かと助け船を出してくれた、唯一の『白』だ。昨日、グラジオがエーテルパラダイスへ向かったAを連れ戻せたのも、ビッケの協力があったからだ。
「ぼっちゃまー？」
グラジオがぼっちゃまと呼ばれるような存在であるとは露知らず、ハウは一瞬固まった後、目を丸くした。
「ヨウさんにハウさんも、お久しぶりでございます。」
Aは、父の働いていた時代にはまだ居なかったビッケのことを知らなかったが、グラジオたちが安心しているのを見て、この優しそうな職員だけは味方なのだと分かった。
ビッケもまた、Aへ安心するよう笑顔を見せる。
「Aさん、ですね？昨日ぼっちゃまから少しだけ伺いました。私ビッケと申します。皆さん、ポケモンを元気にいたしますね。」
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カーター(プロフ) - 物部さん» 初めまして！ご感想ありがとうございます！戦闘シーンの文を褒めていただけるのは初めてでとても嬉しいです！文字だけでどれだけバトルの臨場感を表せるか、書き手としてもバトルしています！難しい場面ですが、続きの更新も頑張ります！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。戦闘シーンも綺麗な文ですね。続き楽しみにしています！ (2017年2月10日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» ご感想ありがとうございます！あんな感じで良かったでしょうか、自分では考えていない展開だったので、小説の世界を広げられるアイディアをいただけてとても嬉しかったです！続きも先程UPしましたので是非お楽しみください！モーテルの方も更新頑張ります！ (2017年2月6日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
真季 - ピジョンの進化シーンいれて頂けて嬉しかったです！ありがとうございます。カーターさんの作品、モーテルパラダイスも楽しく読ませて頂いています！最新頑張って下さい(*^^*) (2017年2月6日 21時) (レス) id: b95c01deac (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» 今後の展開のリクエストにつきまして、実は次回から最終話直前までの下書きがまだゼロなので←！ 実現可能かこの場での明言は避けますが、勿論！試作検討してみます！万一ご希望に添えなかったらごめんなさい…！貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年1月24日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月13日 17時
