82 進化の光【バトルシーン】 ページ32
「ピジョン・・・！！」
ヌルのサポートできる範囲を外れ、ピジョンは尚もヌルを苦しめようとするエレブーに向かっていった。
もう一度電撃を受ければ一巻の終わり。
それを知りながら、身を挺して、エレブーへ攻撃しようというのだった。
「・・・！！」
既にエレブーはエレキボールを作る構えを見せている。
飛び上がった姿に安堵する間もなく、Aの悲鳴にも似た声が響いた。
そのとき。
ピジョンの体が、不思議な青白い光に包まれた。
「何だ！？」
声を上げた財団職員も、グラジオも、Aも、光に包まれたピジョンを見つめていた。
光の中で変化をし、より大きくなっていくピジョンの体。
光の中から現れた姿は、元のピジョンとは異なっていた。
頭の冠羽は二色になり、長い。
そして、威嚇と言っても過言ではない、大きく力強い鳴き声。
光沢のある翼が作り出す風は、電気の塊を寄せ付けない。
「何・・・エレキボールが丸ごと吹き飛ばされた・・・！？」
エレブーがピジョンを仕留めようと放ったはずのエレキボールは、吹き飛ばされ後ろのシャッターに激突した。
「・・・進化したのか・・・。」
グラジオもAも、大きくなったそのポケモンを見つめていた。
「ピジョット・・・。」
Aは、カントーで暮らしている間も、噂で聞くばかりだったその名前を呟いた。
「進化したところで・・・相性の良し悪しは変わらないぞ！！エレブー、雷パンチ！！」
財団職員は、進化したピジョットに怖気付くまいと、エレブーに次の攻撃を指示した。
今度は、吹き飛ばせない物理技を選んできた。
「ピジョット、竜巻を作って！！」
Aはやはり咄嗟に言ったに過ぎないのだが、ピジョットの作る竜巻の大きさは、ピジョンだったときよりも大きく、強力だ。
「竜巻・・・エレブーごと、飲み込んでいるな・・・。」
「凄い・・・。」
Aもグラジオも息を呑んだ。エレブーもこれでは攻撃のしようが無い。雷パンチを繰り出せず、エレブーは竜巻の中でぐるぐると目と体を回すのみだった。
進化して逞しくなったピジョットの姿に、Aはすっかり心を奪われていた。
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カーター(プロフ) - 物部さん» 初めまして！ご感想ありがとうございます！戦闘シーンの文を褒めていただけるのは初めてでとても嬉しいです！文字だけでどれだけバトルの臨場感を表せるか、書き手としてもバトルしています！難しい場面ですが、続きの更新も頑張ります！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。戦闘シーンも綺麗な文ですね。続き楽しみにしています！ (2017年2月10日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» ご感想ありがとうございます！あんな感じで良かったでしょうか、自分では考えていない展開だったので、小説の世界を広げられるアイディアをいただけてとても嬉しかったです！続きも先程UPしましたので是非お楽しみください！モーテルの方も更新頑張ります！ (2017年2月6日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
真季 - ピジョンの進化シーンいれて頂けて嬉しかったです！ありがとうございます。カーターさんの作品、モーテルパラダイスも楽しく読ませて頂いています！最新頑張って下さい(*^^*) (2017年2月6日 21時) (レス) id: b95c01deac (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» 今後の展開のリクエストにつきまして、実は次回から最終話直前までの下書きがまだゼロなので←！ 実現可能かこの場での明言は避けますが、勿論！試作検討してみます！万一ご希望に添えなかったらごめんなさい…！貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年1月24日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月13日 17時
