6 母 ページ6
子どもたち3人はその後すぐ、ルザミーネの元を訪れた。
「あら、どうしたっていうの?」
ルザミーネはタオルを被ってずぶ濡れになっているAとグラジオを見て目を丸くした。
「Aちゃん、池に落ちちゃったの。それで、にいさまが助けに行って・・・。」
リーリエが詳細を説明して、Aは大変なことをしてしまったと謝る。
「代表・・・ごめんなさい。」
ルザミーネは柔らかく笑った。
「良いのよ、怖かったでしょう。大事にならなくて良かったわ。Aちゃん、リーリエの服を貸してあげるわね。グラジオも着替えていらっしゃい。」
グラジオはバスタオルを被ったまま自分の部屋へ行った。リーリエはクロゼットに飛び付き、Aに貸す服を取ろうとしている。
「ねぇAちゃん、前から言おうと思っていたの。」
その間に、ルザミーネがAに声をかけた。
「リーリエのママとか、ルザミーネでいいのよ?代表なんて言わなくても。」
ルザミーネは、まだ幼いAが自分を代表と呼んでいることを気にかけていた。
「・・・でも・・・。」
父からは、代表に対して失礼の無いように常々注意されていたA。父の真似をしてルザミーネを代表と呼んで以来、それを変える勇気が出なかった。
ルザミーネはもう一度微笑み、こう言った。
「本当にいいの、リーリエやグラジオとよく遊んでくれて・・・あなた、家族みたいなものだから・・・。」
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カーター(プロフ) - ココアンさん» 更新を楽しみにしてもらえて嬉しいてす!執筆も楽しみながら頑張ります!応援ありがとう! (2017年1月9日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
ココアン(プロフ) - 続きができるの楽しみです!応援しています!頑張ってください!! (2017年1月9日 23時) (レス) id: 73f1966ab0 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - るんさん» 気に入ってもらえて嬉しいです!執筆頑張ります☆コメントありがとう! (2017年1月4日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
るん - この小説大好き!! 続き書くの頑張ってね!! (2017年1月4日 19時) (レス) id: 7b07b0d042 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» 私も続きを完成させるためウズウズしてます!またハラハラする展開ですが、今後をお楽しみに!また読んでくれてありがとう! (2017年1月4日 8時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カーター | 作成日時:2016年12月6日 22時