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41 確かな手がかり ページ41

「グラジオ、昨日図書館で、リーリエちゃんと同じような感じの人を見たって人が居たよ。」

Aは、早速グラジオの元へ向かい、聞き出した情報を彼に伝えた。

茶屋に居た男女の話では、リーリエと思われる女の子は、鍔広の白い帽子に、白いワンピース、ブロンドの長い髪で、横髪に三つ編みを施していたという。

グラジオはそれを聞いて、リーリエに違いないと思った。彼自身妹とは二年も会っていないのに、確信が持てた。

母がリーリエに目撃情報そっくりの髪型をよくさせていた。そして白を基調とした服も、よく着せていたのだ。更にその妹の姿が、皮肉にもエーテルパラダイスの内部資料で偶然見た『ウツロイド』という謎の生命体に似ていることは、グラジオが他人に口外できないことの一つだった。


「図書館で情報を集めるか・・・。」

リーリエが容姿を変えていないのなら、行方は掴みやすいのかも知れない。

グラジオとAはすぐにマリエ庭園を出て、図書館へ移動した。

図書館の入り口を入って左手にあるカウンターには司書が居る。二人は司書に話しかけ、ヨウやリーリエたちのことを尋ねてみた。


「ええ。確かに昨日、あなた達と年の近そうな女の子や男の子が、二階へ上がっていたのは見ましたね。アセロラさんと、伝説のポケモンについての本を見ていたと思います。」

司書は訪れた人の顔や行動をよく覚えているものだ。

「・・・アセロラ・・・?」

グラジオは目を細めた。

アセロラは、ウラウラ島内のエーテルハウスを出入りしている人間だ。面識は無く名前を聞いたことがある程度だったが、エーテル財団と関係があるとなると、あまり良い気がしなかった。

「どうかしたの?グラジオ・・・。」

何も知らないAは不思議そうに、グラジオの顔を覗いた。

「・・・いや。オレは二階に行く。ここの常連の者が居れば、何か話を聞けるかも知れない。オマエは念のため、一階の人を当たってくれ。」

図書館は静かな空間だ。司書に聞き込みの許可を得たが、来館者にあまり迷惑をかけないよう、手短に聞き取りをしなくてはならない。

「うん。任せて。」

Aは、やればやるほどリーリエに近付ける気がしているのか、すっかりやる気を見せていた。

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設定タグ:ポケモンSM , グラジオ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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カーター(プロフ) - ココアンさん» 更新を楽しみにしてもらえて嬉しいてす!執筆も楽しみながら頑張ります!応援ありがとう! (2017年1月9日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
ココアン(プロフ) - 続きができるの楽しみです!応援しています!頑張ってください!! (2017年1月9日 23時) (レス) id: 73f1966ab0 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - るんさん» 気に入ってもらえて嬉しいです!執筆頑張ります☆コメントありがとう! (2017年1月4日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
るん - この小説大好き!! 続き書くの頑張ってね!! (2017年1月4日 19時) (レス) id: 7b07b0d042 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» 私も続きを完成させるためウズウズしてます!またハラハラする展開ですが、今後をお楽しみに!また読んでくれてありがとう! (2017年1月4日 8時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カーター | 作成日時:2016年12月6日 22時

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