2話 ページ2
「リフレッシュ、ちゃんとやらなきゃ・・。」
戦闘後のポケリフレを欠かさなかったAはすぐにベッドから出ようとしたが、グラジオに止められた。
「お前は休め。」
「私はもう平気だよ。」
グラジオの鋭い目付きが無言でAの動きを止める。
「・・・。」
どうして分かるの、平気じゃないって。
心の声は、俯くAの表情になって現れた。
グラジオの想像通り・・いや、想像していたよりも、Aの心の傷は少しばかり深かったようだ。
「・・・ごめん、勝てなくて・・。」
ただバトルに負けただけなら、こんなに気を落としたりしないのだ。
リーリエとほしぐもちゃんを助けたい気持ちを胸に、グラジオやハウと一緒にエーテルパラダイスまで乗り込んだ。
あのとき・・グズマに負けたグラジオを助けたくて、それで戦ったのに、力になることができなかった。
Aが感じていたのは、敗戦による無力感だけではない。
今日は色々なことが起きた。
自分が密かに惹かれていたグラジオは、自らの意志でスカル団に雇われ、
そのスカル団に逆らって、
そしてスカル団はエーテル財団と組んでいたことが分かって、
そのエーテル財団の『ぼっちゃま』と呼ばれていたグラジオが、目の前に居る。
頭の中でぐるぐると、彼を巡る環境と自分の気持ち、善悪の判断が混ざっては反発する。
敗戦の絶望感以前に今日感じた不安は、
グラジオが、自分とはかけ離れたところに居るような気がしたこと。
「隣に居る。」
Aから発せられた謝罪に答えることや、慰め合いの言葉もなく、グラジオは部屋を出た。
・・・側に居てほしいのに・・。
Aは、閉じられた部屋のドアの音に、小さく溜息をついた。
ヤドンは、戦闘不能になったときの苦しげな表情もなく、今はすやすやと眠ったまま。
グラジオが入れてくれたのか、テーブルには、温かいエネココアが置かれていた。
エネココアを飲むと、いつも気分が落ち着く。
どうしてそれを知らないはずのグラジオに見透かされているのだろう、とAは思った。
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カーター(プロフ) - 亜梨水さん» きゅうしょにあたった！作者はコメントがうれしくてワザがだせない！書き込みありがとう！ (2016年12月26日 13時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
亜梨水 - グラジオ＆作者さんに効果抜群だ！！ (2016年12月26日 13時) (レス) id: 27a9350d20 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 影さん» 効果はバツグンでしたか！？感想ありがとう！ (2016年12月4日 17時) (レス) id: 3d0df339c1 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - イカ焼き星人さん» グラジ雄叫び大歓迎です！感想ありがとう！ (2016年12月4日 17時) (レス) id: 3d0df339c1 (このIDを非表示/違反報告)
影 - ヤバイ！カッコいいーーー！ (2016年12月4日 13時) (レス) id: c9ceebe432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2016年12月2日 3時
