【H×H】イルミと結婚したい情報屋。2

53日目。�� ページ16

53日目。��


まずい、まずすぎる。
とりあえずどこかに隠れなければ。


ベッドの下……はヒソカさんの体格じゃ確実に無理だし、バスルーム……ならとりあえず大丈夫かもしれない。
弁当置きにくるだけだもんね。流石にそこは見ないでしょ。


ヒソカさんの手を引っ張ってバスルームに飛び込む。
うわあ、暗くてよく見えない。
とにかくしゃがむようにジェスチャーをして、バスルームの扉を閉めたのと部屋の扉が開いたのはおそらくほぼ同時だった。


「……？」


執事さんが訝しげにうなる。
……まずい、ほんとにまずい。
窓がないから見つかっても逃げ場がないのだ。
うう、もう少し考えるべきだった。


それに、流石というべきか足音がないから、今相手がどこにいるのかさっぱり分からない。




しかし、そうこうしているうちに相手の気配がなくなり、部屋の扉がかちゃり、と音を立てて閉まった。

ほっ、とヒソカさんと息を吐く。イルミと分かれてから一時間半程しか経っていないはずなのに、まるで5時間は経ったかのような気さえする。



そうして、ヒソカさんがそっとバスルームの扉を開けた。
その目の前に立っているのは随分と厳しい、銀髪の――。



……は？

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