『順番判らなくなったので、最初からです。134話!』 ページ43
オボロside
オボロ『サラダは此処で何してるの?』
サラダ「あたしは夜間訓練の帰り。これから先生に報告に行くところよ」
ボルト「ふーん……大変なんだな、優等生も」
怠そうに答えたボルトは、前にあったポスターに目を向けた。
気付かなかったけれど、そこにはカゲマサのポスターが貼られていた。
サラダ「……ねぇ、あのバカしんみりしちゃってどうしたの」
オボロ『えっと…いろいろあって』
流石に言っては不味いだろうとぼんやりと濁して伝えると、そう、とボルトを見た。
にしても、とサラダはボルトが見ているカゲマサのポスターを見て男子みんな好きよねー、と興味なさげに呟いた。
ボルト「あ、いや、オレはそんなに好きって訳じゃ……」
サラダ「そう?えらく熱心に見てた気がするけど」
二人の会話を見ていると、ふと中の天声がおい!と大きく声を荒らげた。
驚いて肩を跳ねさせるも二人には気付かれていない。
どうかしたのかと問いかけると、何か来るぞ、と天声が訴えてくる。
オボロ『え……』
ポスターを見る二人を置いて周りを見回すも、何も違和感は無い。
然し、守り神が危ないと言っているのだ。何かしら理由はあるんだろう。
すると、二人の近くを横切った人影に視線が行った。
黒い靄を発しているのか、はたまた取り憑かれているのか判らないが、確かに見えた。
追いかけようとするも、着物が邪魔でまともに動けそうもない。
オボロ『もう……!』
ボルトも異変に気付いたらしく私よりも早く動いた。
袖を捲るたすき掛けは私はあまりした事がないから少し時間がかかる。
袖の中に入れておいた紐を取り出して結び始めると、どうしたの、とサラダが不思議そうに近付いてくる。
オボロ『妙な人が居てね』
見た目は不格好ながらもしっかりと結べたことを確認して走り出すと、ちょっと!と追いかけてくる。
サラダ「……アイツ、見えてるって言ったのよ。アンタら双子には何が見えてるの」
オボロ『……悪いもの?』
間違ってはないと思う。
人に害を成す意味不明の謎の靄。
あれの形容し難い行為から何からを説明するには時間が足りない。
オボロ『取り敢えず私は行くから、サラダは…』
サラダ「私も行く」
アンタら二人じゃ心配だもの、とバツが悪そうにそっぽを向いたサラダに、そっか、と声をかける。
オボロ『じゃあ、行こっか』
サラダ「ええ」
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儚奈(プロフ) - 十六夜さん» お久しぶりです! 今度は想像で、全員が上忍になった後などを書いてみようかな、と思っています! 更新が遅くなる一方で、二月になんてほとんど出来ないと思いますが、今後も読んで頂けると嬉しいです……(^_^;) (2018年12月23日 20時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 儚奈さん» お久しぶりです久し振り更新で嬉しいです!輪廻祭編私も好きで続きとかあったら楽しみにしています。 (2018年12月23日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - いえいえ!わざわざありがとうございます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» 判って頂けて嬉しいです!これからは特徴などで通じるように工夫しますね(^ ^;) (2018年11月20日 17時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - ああ〜あのこか! (2018年11月20日 16時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年2月6日 21時