番外編 ページ35
オボロside
天声に豺化してもらい、今は背中に乗って疾走中。
所々からクナイが飛んでくることもあるけれど天声のスピードと纏う雷で当たりもせずに遥か後方に刺さっていく。
そして、やっと。
オボロ『抜けたぁー!』
森を抜けた。
木ノ葉丸さんが驚いていたけれど、もう疲れてしまい、最早気力すら残ってない私達は人型になった天声に小脇に抱えられて到着した。
天声「よぉ、木ノ葉丸。久方ぶりだな」
木ノ葉丸「天声」
天声「巻物はこれとこれか?」
オボロ『ひゃっ…!?……取るのなら一声かけて!』
天声「悪ぃ悪ぃ」
ほれ、と投げるように木ノ葉丸さんに渡した天声は三人を雑ながらも怪我などをしないように少しの優しさが籠った力で降ろされる。
何だかんだでミツキにも優しかった。
天声「おいオボロ。次に呼ぶときは楽しい場面で呼んでくれよ」
オボロ『それまで危ないことがなかったらね〜』
天声「ナルトがいるんだ、大丈夫だろ」
じゃあな、と煙をあげて消えた天声を見送ると、此所がお前たちの目的地だぞー、と巻物を広げられた。
シカダイ「……闘技場、か」
オボロ『闘技場だね……』
二つの巻物を掛け合わせて表された場所は闘技場。
入学当初、ボルトとイワベエが決闘をした場所だ。
ミツキ「先着二班なんだよね。じゃあ行こうか?」
シカダイ「おう。そうだな」
オボロ『天声は呼んだら怒られるから、走って行こうか』
それに頷いた二人と共に、アカデミーにある闘技場へ向かう。
先着二班……と決められたということは、その二班に何かがあるということで。
ミツキ「先着なんて一体何があるんだろうね」
シカダイ「さぁな。一番良いのは授業を無くしてくれることだな」
オボロ『それはないと思うよ』
シカダイ「冗談だよ」
アカデミーを越えて、何とか闘技場に辿り着くと、中から大人の声が聞こえてきた。
シカダイ「保護者か?」
オボロ『そうみたい…』
慎重にそっと扉を開けて隙間を覗くと、来たか、と先生の声が聞こえた。
シノ「ここまでよく辿り着いたな。流石だ」
シカダイ「あんなの暗号にもなりませんよ」
オボロ『口悪いよ〜』
三人が入れるスペースを開けて入ると、闘技場の真ん中に見慣れた姿が見えた。
見慣れていて、憧れで、大好きな。
オボロ『お父さん!』
七代目火影。
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儚奈(プロフ) - 十六夜さん» お久しぶりです! 今度は想像で、全員が上忍になった後などを書いてみようかな、と思っています! 更新が遅くなる一方で、二月になんてほとんど出来ないと思いますが、今後も読んで頂けると嬉しいです……(^_^;) (2018年12月23日 20時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 儚奈さん» お久しぶりです久し振り更新で嬉しいです!輪廻祭編私も好きで続きとかあったら楽しみにしています。 (2018年12月23日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - いえいえ!わざわざありがとうございます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» 判って頂けて嬉しいです!これからは特徴などで通じるように工夫しますね(^ ^;) (2018年11月20日 17時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - ああ〜あのこか! (2018年11月20日 16時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年2月6日 21時