番外編 ページ34
オボロsaid
至るところでクナイの交わる音が聞こえる中、私たちは日向一族ならではの柔拳を用いた組み手で勝敗を競っていた。
真剣な組み手の腕では私の方が上。
然し、持久力やチャクラの真剣な量であればボルトの方が上なのだ。長時間の戦闘はまずい。
ボルトの飛びかかってくる分身を回天で吹き飛ばし、八卦空掌で本体を木の方へと吹き飛ばす。
体制を立て直そうと身体を回転させた瞬間にクナイと手裏剣を死角から当たるように服を引っ掻けて木に刺さるようにすると、見事に突き刺さる。
ボルト「んなっ!こんなの……!」
オボロ『よっ!』
タタンッと綺麗に音を立てて刺さったクナイは手裏剣の真ん中の穴を通しており、先程よりも更に固定されていた。
オボロ『取れる?取れるんならもう何本か……』
ボルト「お前って俺のこと実は嫌い!?」
オボロ『あ、いや……今は敵だから仕方なく』
クナイを構えて話していると、おーい、と声が聞こえた。
二人で首だけを動かしてそっちを見ると、イワベエの手を紐で縛って歩いてくるシカダイと、ワサビを肩に担いでイワベエの武器を持った天声が。
……やっぱり天声力持ち。
苦笑いをして見ていると、サラダを逆さ吊りにしたミツキが歩いてきた。
オボロ『……サラダ、大丈夫?』
サラダ「頭に血が昇りそうよ」
ミツキに言って普通にしてもらうと、サラダが巻物を持っていたらしく、ミツキが袖から黄色の巻物を取り出した。
それを見て悔しそうにするが、シカダイ達は良かったと息を吐き出した。
オボロ『えっと〜……イワベエ。ボルトお願いね』
イワベエ「……取れるのか、これ」
オボロ『頑張れ!』
親指を立てて応援すると、天声に担がれているワサビが降ろせ〜!とバタバタと足をばたつかせている。
天声「あーもう痛ぇ!!降ろすから待て!!」
やっと降りられたと言うワサビは、服を少し整えながら取られた?と三人に問いかけていた。
それに頷いた三人を見てそっか〜、と何やら納得したみたいに頷いた。
ワサビ「じゃあ二つ取りに行こう」
ボルト「は?」
ワサビ「取られてもまだ失格じゃないんだろ?なら取りに行ってもオッケーじゃねぇの?」
その一言で三人は顔を見合わせて即座にこの場を離れた。
オボロ『じゃあ私たちは木ノ葉丸さんのところに行こうか』
シカダイ「だな」
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儚奈(プロフ) - 十六夜さん» お久しぶりです! 今度は想像で、全員が上忍になった後などを書いてみようかな、と思っています! 更新が遅くなる一方で、二月になんてほとんど出来ないと思いますが、今後も読んで頂けると嬉しいです……(^_^;) (2018年12月23日 20時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 儚奈さん» お久しぶりです久し振り更新で嬉しいです!輪廻祭編私も好きで続きとかあったら楽しみにしています。 (2018年12月23日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - いえいえ!わざわざありがとうございます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» 判って頂けて嬉しいです!これからは特徴などで通じるように工夫しますね(^ ^;) (2018年11月20日 17時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - ああ〜あのこか! (2018年11月20日 16時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年2月6日 21時