番外編 ページ30
シカダイside
オボロが偵察に出てから数分後。
ボルト達の班に奇襲されてしまい、今は縄で縛られている。
変わり身の用法で作った巻物もサラダに見破られ、八方塞がりの状態だ。
ボルト「で、あと一人って誰なんだよ」
シカダイ「言うわけねーだろばーか」
俺たちのものが偽物であると判った今は残りの一人が持っている巻物が本物だということは馬鹿でも判る。
どうする、と頭で幾つも作戦を練るが、どれもこれもぱっとしない。
隣のミツキを見ると、空を見上げている。
すると、
ワサビ「まぁ誰でも偵察に行ってるんならそのうち帰ってくるだろ。変化でもして待ってりゃいいんじゃねぇか?」
サラダ「それもそうね」
ボルト「それなら任せろってばさ!俺とイワベエで化けてソイツから巻物取ってきてやるよ!」
行こうぜ、とイワベエを連れて去っていくボルトに、小さく苦笑する。
お前が彼奴から取れるのかよ…。
オボロもオボロで甘いが、ボルトはそれ以上に甘い。
おまけに実の妹ともなれば尚更。
俺の態度で気付いたのか、もう一人はオボロ?とサラダが腕を組んで聞いてくる。
シカダイ「まぁな」
ミツキ「あれ、バラしちゃっていいの?」
シカダイ「あの二人が行って会った時点でバレるんだから構わねぇよ」
サラダ「…………そうよね。貴方達の班ならオボロが一番適任だわ。私でもそうする」
瞬身の術で逃げるにしろ、結界で閉じ込めるにしろ、全てにおいて俺たちの中では秀でている彼奴が持っていれば確かにそう簡単に奪われることも無い。
オボロがどの班にいようと、巻物を持たされることに変わりはないだろう。
上手く逃げてくれよ、と頭の片隅で考えていると、青空が急に曇り始めた。
何があるのかとサラダたちと空を見上げていればバチバチと雲が電気を帯びる。
「随分面白そうなことになってるじゃねぇか」
空に轟く轟音と共に降ってきたのは、和装の青年。
オボロの口寄せである片割れの天声だ。
シカダイ「は、天声!?」
ミツキ「へぇ……彼が木ノ葉の守り神の片割れか」
天声「俺はお前が苦手だよ蛇の子が。……まぁ、今回は不知火とオボロの指示だから出てきたわけだな」
天声が指を鳴らすと俺たちを縛っていた縄が焼き切れ、自由になる。
サラダ「ち、ちょっと!」
天声「お、サスケんとこの餓鬼か。悪いが戦うなって言われてるモンでね」
そう言うと、天声に首根っこを掴まれ痺れる感覚を味わいながら飛んだ。
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儚奈(プロフ) - 十六夜さん» お久しぶりです! 今度は想像で、全員が上忍になった後などを書いてみようかな、と思っています! 更新が遅くなる一方で、二月になんてほとんど出来ないと思いますが、今後も読んで頂けると嬉しいです……(^_^;) (2018年12月23日 20時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 儚奈さん» お久しぶりです久し振り更新で嬉しいです!輪廻祭編私も好きで続きとかあったら楽しみにしています。 (2018年12月23日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - いえいえ!わざわざありがとうございます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» 判って頂けて嬉しいです!これからは特徴などで通じるように工夫しますね(^ ^;) (2018年11月20日 17時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - ああ〜あのこか! (2018年11月20日 16時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年2月6日 21時