番外編 ページ29
オボロside
シカダイ達の待つ木の直ぐ傍の茂みにクナイを隠し、森の中をマーキングしながら駆け回る。
すると、話し声が聞こえ始めた為に止まる。
木の上に避難すると、
「じ、じゃあ!僕たちは黄色の巻物を狙うって事で……」
「狙うとしたら、それぞれの班の巻物を把握する必要があるよね…はわわ……大丈夫かな?」
「大丈夫です!自分達の実力を信じましょう!」
オボロ『……何と言うか…THE・小心者って感じだぁ………』
デンキ、スミレ、メタルの3人が班員らしいこの班は、黄色の巻物を探す、ということから見て青の巻物を持っているんだろう。
……戦いは避けるかな。
数メートル先の木にクナイを無げて其所に飛び、辺りを白眼で見回す。
次に近いのは…………いのじんの班か。
木々を音を立てないように渡り、いのじんの班こと3班に近付く。
大きな木が繁っていて良かったと息を吐き出し、そっと葉と葉の隙間から下を覗き込むと、丁度真下に3人が立っていた。
いのじん、なみだ、ハコの3人だ。
……いのじん男の子一人ぼっちじゃん…。
若干苦笑いを浮かべ、聞き耳を立てる。
すると、ハコが何やら上を指差した。
私が隠れている木を。
なみだ「あ!オボロちゃん!」
オボロ『……!』
木々を伝って、複雑に逃げ回るも、いのじんの超獣戯画が追い掛けてくるためになかなか振り切れない。
オボロ『……不知火!』
手をクナイで切って、不知火を呼び出すと、人型の状態で出てきた。
不知火「珍しい。何か御用で?」
オボロ『あの3人幻術で止めて?…ついでにもっと言えば巻物の色も見ておいて。取っちゃダメだよ。シカダイたちと取りに行くから』
不知火「ふむ…引き受けましょう」
チャクラを辿って行くから先に行っておいてください、と背中を押され、言われた通りに走る。
瞬身の術でシカダイたちのところに戻るとどうだった?と訊ねられる。
オボロ『み、見つかった……』
ミツキ「何処の班に?」
オボロ『いのじんの班に……ハコに見つかった』
不知火に止めて貰ってるけど、とミツキに渡された水を受けとると、ふと違和感を感じる。
……ミツキの水入れの容器、こんなのだったっけ?
ジッと前の二人を見ていると、シカダイが煙玉を持っている。
オボロ『……ボルト、イワベエ。シカダイとミツキはどこ?』
白眼を開いて見れば、目の前の二人が息を呑んだのが判った。
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儚奈(プロフ) - 十六夜さん» お久しぶりです! 今度は想像で、全員が上忍になった後などを書いてみようかな、と思っています! 更新が遅くなる一方で、二月になんてほとんど出来ないと思いますが、今後も読んで頂けると嬉しいです……(^_^;) (2018年12月23日 20時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 儚奈さん» お久しぶりです久し振り更新で嬉しいです!輪廻祭編私も好きで続きとかあったら楽しみにしています。 (2018年12月23日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - いえいえ!わざわざありがとうございます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» 判って頂けて嬉しいです!これからは特徴などで通じるように工夫しますね(^ ^;) (2018年11月20日 17時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - ああ〜あのこか! (2018年11月20日 16時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年2月6日 21時