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番外編 ページ23

オボロside




オボロ『じゃあお母さん、ヒマ、また後で。……ボルトのことお願いします』

ヒナタ「大丈夫よ。気を付けてね」

ヒマワリ「また後でね〜!」


無邪気に手を振ってくるヒマに手を振り返して外に出ると、シカダイとミツキ、いのじんの三人が家の前でいつも通り話し込んでいた。
ドアを後ろ手に閉めると、カチャリという音に気付いたミツキがおはよう、といつも通りの笑顔を浮かべる。


オボロ『おはよう。あと、そのね?ごめんなんだけど、ボルトがまた寝坊してて……10分くらいしたら出てくると思うから…』

シカダイ「授業参観まで通常運転かよ……」

いのじん「ボルトだからね」


ごめんね、と言えば、ボルトの責任でしょ、とまたもや笑顔でミツキが毒づいた。
…うん、そうだね。私のお兄ちゃんがごめんね……。

はぁ、と溜め息を吐くと、いのじんとオボロは先行ってろよ、とシカダイが背中を押した。


シカダイ「下手したら遅刻だぞ」

オボロ『あ〜……どうしよう?』

いのじん「お言葉に甘えて行っちゃおうか」


また後でね、といのじんが二人に手を振って歩いて行くのに、駆け足気味で着いていくと急いで着いてきている私に気付いたらしくスピードを遅くしてくれた。
体力が無いためにコホンッと咳き込み、また歩くのがゆっくりになる。


いのじん「少し速い?」

オボロ『あ、いや!大丈夫!』


早く行こう!と言えば、いのじんは肩を竦めた。


いのじん「速いなら速いって言ってよ。歩くスピードくらい緩めるから」


呆れたように溜め息をつくいのじんに、うぅ……と唸ると、右手が何やら温かくなった。
何だろう、と思うと、これなら合わせられるでしょ、と満足そうに笑っているいのじんの声が聞こえて、やっと状況を把握した。

…手を握られてるんだ、今。

気付いた瞬間、顔に熱が集まって目の前がチカチカする。


オボロ『なっ……ふゃ、はっ!?』

いのじん「ちょっと大丈夫?」

オボロ『…ん………だいじょぶ…』


恥ずかしい……、と片手で頬を覆うと、何回か抱き付いたことあるじゃん、と苦笑された。
……慣れないものはなれないんだから仕方がない。

どうしていのじんはこんなに淡々としているのかと、最近は本気で悩んでいるのですが、どうしてでしょうかね。

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儚奈(プロフ) - 十六夜さん» お久しぶりです! 今度は想像で、全員が上忍になった後などを書いてみようかな、と思っています! 更新が遅くなる一方で、二月になんてほとんど出来ないと思いますが、今後も読んで頂けると嬉しいです……(^_^;) (2018年12月23日 20時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 儚奈さん» お久しぶりです久し振り更新で嬉しいです!輪廻祭編私も好きで続きとかあったら楽しみにしています。 (2018年12月23日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - いえいえ!わざわざありがとうございます! (2018年11月20日 17時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» 判って頂けて嬉しいです!これからは特徴などで通じるように工夫しますね(^ ^;) (2018年11月20日 17時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
あほうどり - ああ〜あのこか! (2018年11月20日 16時) (レス) id: 93f364f154 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年2月6日 21時

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