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デンキ「115話だよ!」 ページ48

いのじんside




シカダイ「解決してよかったじゃねぇか」

いのじん「……まぁ、これでオボロが泣かなくていいならいいけど…」

シカダイ「何だよ、スカッとしねぇな」


訝しげに首を傾げるシカダイにちょっとさ、と苦笑いで返せば察したのか、あ〜、と声を漏らした。

もし、あの立場が僕だったなら、オボロは何と言うだろうか。
ああやって笑いかけてくれるだろうか。
……話せなくなるのだろうか。

考えれば考える程、思考はだんだんとブルーになる。
顔を歪めているとバシンッと背中を叩かれた。


サラダ「そんな顔するんならさっさとコクっちゃえば、って話よ」

いのじん「いや、オボロを困らせるのは嫌だしさ……」

サラダ「…実はオボロに一番ちゃんと向き合ってないのってアンタじゃないの?」

いのじん「………は?」

サラダ「押し付けてるみたい、なんて思ってるんならとんだお門違いよ。
逆に何か隠されてるって方がオボロは気にするんじゃないの?」


ちゃんと見てあげなさいよ、と眼鏡を上げたサラダは、柄じゃないことを言ったと思ったのかそっぽを向いた。

……向き合ってない?僕が?
サラダの一言で何も引っ掛からないと言えば即答出来ない辺り、本当に自分の中では思っていることがあるんだろう。

でも……サラダ。
君が言ってる “向き合う” っていう言葉は簡単に言えば “告白しろ” ってことだよね?

こんがらがった頭を整理しようと頭を荒く掻き回すと、いのじん、と碧色の瞳がこっちを見ていた。


オボロ『ボルトたち、鞄取りに帰ったし、私たちも帰ろ』

いのじん「うん……あの人は?」

オボロ『マギレさんはシカダイとサラダが職員室に連れてったよ』


行こ、と腕を引いてくるオボロの腕を掴むと、うん?とオボロが首を傾げた。


オボロ『どうしたの?』

いのじん「あぁ〜…いや、その……」

オボロ『? とりあえず行こっか』


はい!とまた腕を引いてくるオボロに、うん、と笑えば一瞬渋い顔をしたものの、また笑って歩き出した。

……言った方がオボロは楽なんだろうか。

イワベエ「116話だ」→←チョウチョウ「114話よ〜!」



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儚奈(プロフ) - 松本まっそさん» いらっしゃい!w (2018年4月9日 18時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
松本まっそ(プロフ) - 見に来たよ! (2018年4月9日 18時) (レス) id: 2bbab13190 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます(〃ω〃) 亀更新でも頑張るのでよろしくお願いします! (2018年2月8日 20時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - おめでとうございます。読んでいるだけでドキドキしちゃいます笑笑これからも頑張って下さい。 (2018年2月8日 19時) (レス) id: f41a8eeba0 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 八つ橋さん» いつもありがとうございます。最近はとても寒いですから、体調を崩さないようにしてください! (2018年2月5日 20時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:儚奈 | 作成日時:2017年9月23日 17時

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