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チョウチョウ「114話よ〜!」 ページ47

オボロside




オボロ『貴方は……ただ、少し違うだけだよ…!』


私がマギレさんに笑いかける、ということを出来ないのはあのストーカー事件のこともあるし、何より皆とは違う。

皆は一緒にいた時間が長いしどんな人かも分かるから邪気も無く傍に居られる。

きっと、違う出会い方だったらマギレさんにもボルトたちと同じ態度をとれただろう。


オボロ『私を好いてくれていることは素直に嬉しいです。でも………』


だけど、


オボロ『その受け取る愛情が誰かを傷付けるという結果になるのなら、』


この人を “恋” という感情で見つめることは無いと言いきれる。
だって、


オボロ『そんな愛情は貰わなくてもいい!寧ろ、必要無い!』


怖いと思ってる今でも、思い浮かぶのは、視界に入るのは、一人の幼馴染みだけ。

それを “恋” と言わず何としよう? “愛” と呼ばず何としよう?

ねぇ、マギレさん。

貴方なら分かってくれるでしょう?
私を好きだと言ってくれた貴方なら、私を見てきた貴方なら、


オボロ『私の想い人も……分かりますよね?』


その焦がれる気持ちがどれほどのものであるかも。

マギレさんにそっと笑いかけると、マギレさんの腕から力が抜けて膝から崩れ落ちた。


マギレ「…分かってたよ。分かってたんだ。でも……」

「認めたくなかったんでしょ〜?」

オボロ『チョウチョウ』


パリパリとポテチの袋を開けながら近付いてくるチョウチョウは、マギレさんの姿をしっかりと捉えている。


チョウチョウ「好きな相手に好きな相手がいるなんて、認めたくないわよね」


マギレさんの隣に座ったチョウチョウは、ポテチの袋をマギレさんの方に向けた。


チョウチョウ「でも、その好きな相手のことを応援するのも一つの愛よ」

マギレ「………」

チョウチョウ「オボロは確かにお買い得物件だけどぉ〜」

ボルト「おい」


ほら、食べな?と袋から一枚だけ緑っぽいポテチを出したと思えば、マギレさんに手渡した。


チョウチョウ「棚に並んでなければ選べる訳ないでしょ?
最初から勝負をして棚に並んでれば手に取ってもらえたのかも知れないし〜?」


このポテチみたいにね。と言ったチョウチョウの言葉には何故か重みを感じた。


オボロ『…貴方が良ければだけど…また話そうよ』

マギレ「え……?」

オボロ『他意の無い、一人の “友達” としてさ』


ボルトみたいにニヒッと笑えば、マギレさんは泣きながら頷いた。

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儚奈(プロフ) - 松本まっそさん» いらっしゃい!w (2018年4月9日 18時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
松本まっそ(プロフ) - 見に来たよ! (2018年4月9日 18時) (レス) id: 2bbab13190 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます(〃ω〃) 亀更新でも頑張るのでよろしくお願いします! (2018年2月8日 20時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - おめでとうございます。読んでいるだけでドキドキしちゃいます笑笑これからも頑張って下さい。 (2018年2月8日 19時) (レス) id: f41a8eeba0 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 八つ橋さん» いつもありがとうございます。最近はとても寒いですから、体調を崩さないようにしてください! (2018年2月5日 20時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:儚奈 | 作成日時:2017年9月23日 17時

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