いのじん「１１２話だよ」 ページ44
オボロside
バンッと大きな音を立てて開けたのは屋上の扉だった。
私たちがフラッグ争奪戦をした場所とは向かいの場所。
急いで扉を閉め、ホッと息を吐くと、
「やっと二人きりになれたね……」
と耳元で囁かれた。
そっちを見れば、顔の間の距離は10�僂砲盻爾燭覆ぁ�
驚いて後ろに飛ぶと、マギレさんは意表を突かれたようで腕を掴もうとしていたであろう手は空を切った。
どう逃げようと考えていると、マギレさんはどうして逃げるんだ、と言ってまた透明になった。
オボロ『…貴方はどうして私に執着するの……？』
見えないながらに気配のある位置に話しかけると、
マギレ「君だけが…君だけが僕を見つけてくれたんだ！」
憤りすらも感じ取れる声色でそう答えた。
オボロ『貴方が私を好きでいてくれるのは嬉しいです。でも……』
マギレ「知ってるよ、好きな相手がいるんだろう？……なら、君を僕だけのものにしてしまえばいい」
それを聞いて思考がピシリと固まった。
それは、ボルトやシカダイも、ミツキもサラダも皆を傷付ける…………？
………いのじんも…？
もしそうなら、どうしたらいい？
あまりに唐突すぎる結論に恐怖と不安を抱いていると、
マギレ「ねぇ？」
手首を掴まれて、さっきと似たような距離でこちらを見つめていた。
オボロ『っや……！』
マギレ「どうして逃げるんだい？」
オボロ『離して……！』
マギレ「僕はこんなに君が好きなのに！！」
オボロ『い…のじん……！』
ボルト、シカダイ、ミツキ、サラダ、チョウチョウ、デンキ、イワベエ、誰でもいい。
誰か、
オボロ『(助けて…！)』
頬を伝って温かいものが一滴流れ落ち、恐怖で意識を手放しそうにぐらりと視界が揺れたとき。
「オボロ！」
オボロ『ボル、ト……』
見慣れた皆の姿が見えた。
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儚奈(プロフ) - 松本まっそさん» いらっしゃい！w (2018年4月9日 18時) (
レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
松本まっそ(プロフ) - 見に来たよ! (2018年4月9日 18時) (レス) id: 2bbab13190 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます(〃ω〃) 亀更新でも頑張るのでよろしくお願いします！ (2018年2月8日 20時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - おめでとうございます。読んでいるだけでドキドキしちゃいます笑笑これからも頑張って下さい。 (2018年2月8日 19時) (レス) id: f41a8eeba0 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 八つ橋さん» いつもありがとうございます。最近はとても寒いですから、体調を崩さないようにしてください！ (2018年2月5日 20時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚奈 | 作成日時：2017年9月23日 17時
