ボルトの双子の妹は愛を語る 【BORUTO】

《林檎飴さんリクエスト 5》 ページ29

オボロside



ボルトと喧嘩して四日が過ぎた。
未だにボルトとは一緒に登校もしないし、話してもいない。
流石に……


オボロ『辛いよ〜……』

いのじん「それを何で僕に言うのさ」

オボロ『だって…』

いのじん「仲直りしたいんなら直接言えばいいじゃん」


笑いながら頭を撫でてくるいのじんに、だって、ともう一度呟く。

だって……あれだけ怒ったのにこっちから謝るのは恥ずかしいでしょ！？
そう思わないかな！！？
それに、私が怒ったのも私益のためだけじゃないし……。


オボロ『あれは…ボルトとヒマと食べたかったんだよ……』


限定のあのマカロンは “数量” 限定のマカロンで、何時間も並んで買った。
そして、数は６つ。
三人で分けられるように買っていたもの。

付け加えて言えば、バニラとかショコラとかも買ってたからそれを個別に皆が各々食べたんだけど。
限定はとても貴重で、今回のはお店も太鼓判を押す会心の出来だったらしい。
それを一人で全部食べるなんて……！


オボロ『いくら辛くても今回は謝らない！』

いのじん「変なところで頑固だね〜」


はは〜、っと笑いにもならない笑いを溢して、まだ頭を撫でてくる。
……私は小さい子じゃないのに…。

まぁ、落ち着くからいいんだけど。


いのじん「…三人で、ね………」

オボロ『？ いのじん？』

いのじん「いや、何でもないよ。それよりさ、さっきの授業のここ、教えてくれない？」

オボロ『どれ〜？……って、あ、これ引っ掛かりやすいよね。これはこの数式を……』


流れを変えられた感があれだけど、いのじんに数式を使った簡単な方法で教える。

……ボルト、謝ってくれないかな…………。
そしたらこっちも楽なのに……。

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