ボルトの双子の妹は愛を語る 【BORUTO】

チョウチョウ「９０話よ〜！」 ページ11

Aside




A『いっ………！』


弓蒼電を射った後の反動で動けなくなった私。

……情けないなぁ…。
利き腕である右手を見ると、少し黒く焦げている。
高密度のチャクラを練り上げ、雷へと変換。それだけでも疲れるのにな〜……。

三人は遠くに行ったかな。

近付いてくる足音も気に止めず三人のことを考えていると、大量の蟲がこっちに向かってきた。


A『あらら……』


まぁ、右手使わなくても出来ることは結構あるし、凌げる。

瞬身とはまた違う術式が記されたクナイを四方に投げて、印を結ぶ。
結んだ印は


A『 “四紫炎陣” 』


結界。

確か、お父さんたちが子供の頃に起こった木ノ葉崩しで敵が使ったんだとか。
触れたら燃える。
私がチャクラの濃度を濃くすれば炎はさらに強くなる。

私を追いかけようとする蟲は、結界の壁に当たって燃える。
……罪悪感が…。

先生、蟲を大切にしてたから申し訳ないな……。

……あ、先生。
そういえばメタルと同じような黒いオーラみたいなのがあった。
一瞬しか見てないけど間違いない。


A『となると、やっぱり何かに取りつかれてるっていうのが妥当なのかな……』


メタルの時は精神的苦痛での行動かと思ったけど、よくよく考えてみればあの穏和なメタルがいくらメンタルを削られてもあんな行動に移るとは思えない。
先生も生徒である私たちのことを大切に思ってくれて今まで教えてくれた。
原因は分からないけど、やっぱりメタルと同じ。

正気を取り戻して貰わないと。

微かに残っているチャクラを辿って先生を探す。
……三人も、先生も無事でいて…！

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