ボルトの双子の妹は恋を知る 【BORUTO】

＊わかなさんリクエスト＊ 1 ページ42

いのじんside




最近、


A『あ、シカダイおはよ〜』

シカダイ「おう」

A『宿題やった？』

シカダイ「いや、やってねぇ」

A『……見せないからね…』


Aとシカダイの距離が近い気がする。

いや、別に付き合ってないからどうってことは無いんだけど……。
でもなんか……面白くない。

僕に対する接し方が変わったって訳じゃない。
いつも通り笑顔で話してくれるし、シカダイみたいに宿題の話もする。
でも、最近は今まで以上にシカダイとボルトに構い始めたから、話す機会が減った。


いのじん「はぁ……」


別に独占欲がそこまで強いとかは無いと思う。

ただ、もう少し話したいと思うだけ。

またため息をつくと、次は後ろから頭をペシッと軽く叩かれた。
振り向くと、珍しくチョウチョウと居ない呆れ顔のサラダ。


いのじん「サラダ？」

サラダ「アンタ、今すっごい暗い顔してるわよ」


腰に手を当てて、目の前を歩くシカダイ、A、ボルトの背中を見て、僕と同じようにため息をつくサラダ。


サラダ「その嫉妬剥き出しって感じやめなさいよ。バレるわよ？」

いのじん「ん〜…それ、シカダイにも言われたな〜…」


サラダも勿論僕がAを好きっていうのは知ってるわけで、たまにこうやって言ってくる。
まぁ、滅多に話すこともないんだけど。


サラダ「多分、A以外気付いてるし、気付かれたくないならもっと隠せば？」

いのじん「…それが無理なんだよな〜……」

サラダ「あっそ」


素っ気ないけど、何か気にしてくれてるってことは分かった。

Aのことを一番に気にかけて、ボルトへは悪態つくくせにしっかりと支えてあげてて。
やっぱり凄い。

でも……好きな相手と友達が仲良くしてたら誰だって嫌でしょ？

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