久々だから ページ10
シオンside
シカダイ「おーい、起きろ〜」
シオン『ぅ………』
肩をユサユサと揺られ、ゆっくりと重い瞼を上げる。
小さく唸ると、アカデミー行くんだろ、と頭上から声をかけられた。
それに反応してのそのそと起き上がり、布団を肩にかけたまんま座り込む。
ほっぺをつねられ痛みに涙目になっていると、早く着替えて来いよと頭をポンポンと撫でられた。
それにコクリと頷くと部屋から出ていったので、枕元に置いてあった服に手を伸ばす。
シオン『………ふぅ……ぅ！』
頑張って誰かと関わろう。
そう堅く決意をして着替えを始めた。
シカダイ「おーい、シオン。行くぞ」
パタパタと急いで玄関に行くと、既にシカダイは靴を履き終えていた。
急いで履いていると、シオン、と呼び掛けられて振り返る。
其処には小さな包みを持ったテマリさんがいた。
テマリ「今日の昼に食べな。何か買うのも大変だろう？」
ほら、と渡されたのはおにぎりが幾つか入ったものと、おかずだった。
おかずは昨日の私の夕飯を見てか少量となっている。
テマリさんの方を見ると、いつもコイツが世話になってるからねぇ、と笑顔で頭を撫でられた。
シオン『ぁ……り…と…』
小さく、途切れ途切れにも放った精一杯の “ありがとう” は伝わったらしく、どういたしまして、と返された。
テマリ「ほら、遅れるよ。行ってきな」
シカダイ「はーい」
行くぞ、と手を引かれてテマリさんに会釈をしながら家を出た。
シカダイ「嬉しそうだな、お前」
シオン『……ん！』
だって、誰かのご飯なんて久々だもの。
自分で作ったもの以外を食べるのが新鮮で、昨日はついつい食べ過ぎてしまった。
……とはいえ少量だったんだけれど。
シカダイと繋いだ手に力を込めて微笑むと、シカダイも嬉しそうに笑った。
．
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラクター
伊豆野ワサビ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遊星(プロフ) - 儚奈さん» はい。待ちますので楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2018年12月26日 22時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 遊星さん» 更新停止…は、する予定無いですよ？大丈夫です、最後まで書きますよ！ 待ってくださっている皆様の為にも頑張って早く投稿しますね(*^^*) (2018年12月26日 22時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2018年12月26日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 遊星さん» そう言って頂けてとても嬉しいです(*^^*) だけど受験もあるので難しく……なるべく更新は早くしようと思いますが、亀更新はやはり拭えません。どうぞ気長にお待ちください……(´-ω-`) (2018年12月16日 15時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» いやいやいや…本当に素材が良いだけなんです。こんなにも沢山の読者様がついてくださっているのも奇跡ですよ(^_^;) (2018年11月29日 16時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：儚奈 | 作成日時：2018年5月2日 22時
