チョウチョウと疑問 ページ22
シオンsaid
チャイムが鳴り、二人で机の下から出てくると、やっぱりいた〜、と褐色肌のぽっちゃりとした女の子が声を漏らした。
……この子がチョウチョウ?
サラダと話をしていた女の子だと記憶しているけれど、少し怖そうだったから関われなかった子だ。
シカダイ「もう捕まると思ったぞ」
チョウチョウ「見に行こうとしたらチャイム鳴っちゃったから〜」
本当に後数分もあれば捕まってしまっていただろう。
ホッと息を吐くと、アンタ誰?と顔を近付けられてしまい、驚いて後ろに一歩下がってしまう。
すると、それを見かねたシカダイが割って入った。
チョウチョウ「ちょっと何よ〜」
シカダイ「コイツをあんまり問い詰めんなよ」
人と接するのが苦手だと言ってくれて、そうなの、と彼女も納得してくれた。
チョウチョウ「じゃあ仕方ないけど」
〈話してみたかったけどな〜〉
シカダイ「悪いな」
シカダイに手を引かれ三人で教室を出て運動場へと向かう。
その途中にチョウチョウとは少しずつ話して、慣れて、運動場へと着く頃にはすっかり打ち解けた。
チョウチョウ「声が出なかったのね〜」
〈ごめんね〉
チョウチョウ「体質なんだからどうしようもないっての〜」
〈人それぞれで良いじゃん〉
にこにこと笑っているチョウチョウに釣られて笑うと、そっちの方が良いわ〜、とほっぺを引っ張ってきた。
むにむにと伸ばして潰してを繰り返され、うわもちもち!と言われながらそれはチョウチョウの気が済むまでではなく、運動場へ着くまで続けられた。
シカダイはずっと苦笑いで私たちの行動を見守っていました。
ヒマワリ「あ!シオンお姉ちゃん!」
運動場に着くとヒマワリちゃんが抱き着いて来たので辛うじて受け止めると、えへへ、と嬉しそうに頬を緩ませていた。
ヒマワリ「お姉ちゃん凄かったね!」
〈ありがとう〉
ヒマワリ「どういたしましてー!」
手を握られた為に手をはね除けそうになるが、ギリギリ落ち着くことで留まり、ヒマワリちゃんに引っ張られるまま歩く。
…………あれ?
シオン『……ぁ?』
どうしてシカダイには抵抗しないんだろ?
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伊豆野ワサビ
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遊星(プロフ) - 儚奈さん» はい。待ちますので楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2018年12月26日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 遊星さん» 更新停止…は、する予定無いですよ?大丈夫です、最後まで書きますよ! 待ってくださっている皆様の為にも頑張って早く投稿しますね(*^^*) (2018年12月26日 22時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2018年12月26日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 遊星さん» そう言って頂けてとても嬉しいです(*^^*) だけど受験もあるので難しく……なるべく更新は早くしようと思いますが、亀更新はやはり拭えません。どうぞ気長にお待ちください……(´-ω-`) (2018年12月16日 15時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - あほうどりさん» いやいやいや…本当に素材が良いだけなんです。こんなにも沢山の読者様がついてくださっているのも奇跡ですよ(^_^;) (2018年11月29日 16時) (レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚奈 | 作成日時:2018年5月2日 22時