【血界戦線】ライブラ構成員の日常

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秘密結社ライブラ、と言えば誰もがどこかで聞いたことがある名前である。

一度口に出してしまえば誰かに目をつけられてしまうような、まぁ極端に言ってしまえば裏社会で暗躍している組織である。だから秘密結社。
そしてこのライブラが守る大都市ヘルサレムズ・ロットで生き残るためには、何事にも関わらず、自分が生きることをモットーにすることをオススメしよう。
なぜなら？なぜならって決まっているだろう！

｢しっかり捕まっといてくださぃっ……｣

ガガガガガガガと本来は決してバイクからは出ない音がする。いやそもそも三人乗りの時点で間違っていたのだ。

｢よぉっ！！！！！！｣

あぁ……とぶんだ……。あおぞら…きれい……

｢いや青空は見えないッスよ｣
そういうの……いいから…

＊

そう、ここはエルサレムズ・ロット。
何が起きたっておかしくない街。非日常だって慣れればそれが日常になる。

｢僕は今から出るから、これ、頼んだぞ｣
にっこりとわざとらしく笑う頬に傷がある色男。そんな男が渡してくるのは花束でも指輪でもない、ただの紙の束なんて、ロマンがない。

｢了解です、スティーブンさん｣

そんな街に住んでる、とある秘密結社の下っ端構成員の話をしよう。執筆状態：連載中