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番外:気だるげヒーロー 6 ページ45
｢痛い、痛い！奏汰
離してくれｯ……!!｣
守沢先輩の悲鳴がだんだん近くなってきてる。それに………深海先輩、なにやってんスか!?
｢うん、来たみたいだね｣
仁兎先輩も笑顔で来たみたいとか、笑ってないで何とかしてあげてください!!
思いが通じたのか仁兎先輩はドアを開けて、深海先輩たちを出迎えた。
｢奏汰さん、ありがとうございます
千秋くんもこっちへどうぞ｣
｢いえいえおやすいごようですよ〜｣
守沢先輩が落ち着いたところで仙石くんが口を開いた。
｢隊長殿、一体何事でござるか？｣
｢僕、何も聞いてないんだけど………｣
仁兎先輩がそう言うと、守沢先輩は謝り出した。
｢す、すまない、すずな！！
てっきり、伝えたの思っていたのだが忘れていたようだ｣
｢忘れてたって………
元凶、アンタですよ？｣
うっ……と言葉につまる守沢先輩。仁兎先輩はやっぱりという表情だった。
｢……だよね、なんとなく分かってた｣
｢ははっ、悪い悪い｣
守沢先輩のその調子に慣れているように見える仁兎先輩は軽く守沢先輩をあしらって話を元に戻した。
｢それで千秋くん、一体何事？｣
真剣な面持ちで守沢先輩は語り始めた。
｢お前に頼み事があるんだ｣
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作者名：雪桜 | 作成日時：2016年9月25日 12時
