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罪を抱えた貴公子-27- ページ34

以前とは別物と言っていいくらいになったRa*bitsを見た。もう僕が支える必要はないかな?



音楽に雑音が混ざるように、美しく、綺麗な絵に穢らわしい色が混ざるのは汚ないから。



パチパチ、パチパチパチパチ



観客なんて、僕を除いて存在しない客席から拍手を送った。


Ra*bitsの面々は拍手の送り主を舞台上から探していた。こんなにも近くにいるのに、近くて遠い。



そんな僕ら兄弟、仁兎兄弟の距離を見ているようだった。



「Ra*bitsらしくて良かったよ
後は特に言うことなし」



姿・容貌(かたち)はそっくりなのに、性格(内面)は全く違って距離が離れた僕らの距離の象徴だ。



講堂の扉に寄りかかりながら、声を張って伝えた。純粋に褒めたと思っているんだろうか、破顔した彼らが記憶に塗りつけられた。



「だから、僕が手を貸してあげるのはここまで


これが君ら、Ra*bitsの始まり(スタート)。いつまでも僕みたいな不純物を混ぜるつもり?そんなんじゃ、綺麗なRa*bit色が消えちゃうよ」



に〜ちゃんに恩を返したいからってRa*bitsの指導の件を受けたのはいいけど、まぶしすぎて近づけないや



これ以上、近くで触れていたら僕の身が()たないよ。

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作者名:雪桜 | 作成日時:2016年9月25日 12時

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