＃７１２ ページ37
翔side
洗浄準備が整った途端、Aは身体を捩って嫌がる素振りを見せる。
雅「大丈夫だよ、これで気持ち悪いの無くなるから。ね？」
A「んーっ…」
点滴を全開にしてもこれだけじゃさすがに無理だから頑張ってもらわないといけないんだけど…
翔「A、これ終わったらいくらでも話聞くからこれだけ頑張って。」
A「やだっ…」
翔「じゃあ手繋いでてやるから、」
震えるAの手をぎゅっと握って安心させる。
…と言ってもほぼ固定みたいなものだけど。
雅「ごめんね、嫌だけどちょっとだけ頑張ろうね。」
Aは痛みと気持ち悪さで顔を顰めたけど大きく抵抗することはなく、洗浄は順調に進んでいく。
胃洗浄が苦しくてOD辞めましたって患者さん多いんだけど、この子はその苦しさもすぐに忘れちゃうみたい。
もうこの処置も慣れてきたもんだよ。
A「んー…」
翔「大丈夫。もうすぐだよ。」
懲りない、というかAの希死念慮が強いというか…
でも行動に移してしまったということはそういうこと。
気持ちを抑える薬はあっても気持ちを上げる薬はない。
…あるといえば違法なものになってしまう。
俺らがもっとAの気持ちを受け止めてやらないと。
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rabbit - ２つに分かれてしまってすみません！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです！これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます！随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年5月17日 22時
