同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

47話「トイレの我慢はいけません」 ページ48

「ちょ、引っ張らんでよ。山本氏の順位見たけど、まだ私自分の順位見てないんだよ。ま、まさか…50位に入ってなかった！？悲しすぎん？」

「はぁ？お前何やってんだよ……ほらそこ！16位！！！！青柳A！！！名前あんだろ！」

「え、うそどこどこ！ほんとだあった！！！16位だ！！！！え〜〜でも山本氏に負けちゃった」

「わかった、わかったからひとまずこっち来い、な！？」

「もーなに焦ってんの？トイレ？あっちだよ」

「ちっっげーよ！！！！」


ひとしきり騒いだせいか大注目を浴びながら、山本氏に引っ張られてその場を離れる。1部の女子からはキャーという黄色い歓声が小さく上がっていた。あれ、山本氏モテてんじゃね？？良かったじゃん！！！


「ねーどこまで行くの？授業始まるよ」

「はぁ………お前さ…自分が何したか分かってる？」

「何って……テストで山本氏に負けた。めっちゃ悔しい。期末絶対リベンジ燃えるマン」


頭を抱える山本氏。どったん。やっぱトイレ？我慢良くないよ、ほら、行っといで。


「俺前に言ったよな、青柳はクラスで…いや学年でも一目置かれてるって」

「………あー。タカネノハナ？だっけ。確かそんなこと言ってたね」

「そんなお前が！！あんなに人がいる前でバカでかい声で俺の名前を叫んだの！！！！分かる！？」

「タカネノハナの青柳さん。山本氏に負けたんだって〜〜〜うけるピッピロピ〜〜ってことじゃん？」

「………だめだこれは」

「ちょっと、何がダメなんだよ。うりうり。ちゃんと説明してくれないとわかんないよ」

「……うん、なんか説明してもわかって貰えない気がするわ」

「うわっ！！出た！！今回勝ったからって〜〜！！次はこうは行かないぞ！！期末絶対リベンジ燃えるマン！！！！」

「だからなんなんだそれ……」


そこでチャイムがなり、急いで教室に向かう。やっべ、HR始まるやんけ。


「あ、そだ。山本氏考えといてね」

「え？」

「なんでも言うこと聞くってやつ！あ、でも高いもの買わせるとかは無しで！私お金ないから！」


ほら、走れ走れ！！！！と山本氏の背中を押して教室に入ると、冨岡先生もう来てた。すみません…とざわついた教室の中、自分の席に向かう。

にしても、今回のかなり手応えあったんだけどなぁ。まあ今までの私の成績考えると16位ってかなり、何があったんってレベルで好成績だし、いいんだけど。

一夜漬けとはいえ、地頭が良かったってことかな山本氏。今度勉強教えてもらお。

48話「テスト返し」→←46話「結果はいかに」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す