同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

39話「意外な才能」 ページ40

「お待たせAちゃん！久しぶりだね」

「こちらこそ！いきなりごめんね真菰ちゃん」


いよいよ中間テストが約1週間後に迫ったとある日の放課後、私たちは学校近くのカフェにいた。理由は言わずともがな過去問の入手である。ふふふ。私ってば賢い！


「えっと、古文のこの先生は問題集からよく出題してくるのと…現文は割と漢字のや読み書きも出題されるから点の取りどころだよ」

「ふんふん」


丁寧に教科ごとに教えてくれる真菰ちゃん。絶対頭いいんだろうな。あ、ちなみにLINEのやり取りの中で先輩だけど真菰ちゃん呼びでいいよと言われたのでお言葉に甘えているよ。とても嬉しいよ。うふ。


「で、なんで錆兎先輩がいるんですか」

「あちち」


プリントを広げ教えてくれる真菰ちゃんの隣でコーヒー(砂糖入り)をふーふーしている錆兎先輩。


「Aちゃんのこと話したら錆兎も来るって言うから…それにね、こう見えて頭いいんだよ錆兎」

「こう見えてってなんだよ」

「ま、今回も私が学年1位は頂きますけど」

「が、学年1位！？真菰ちゃん学年1位なの！？」

「当然！文武両道じゃなきゃ鱗滝さんに顔向けできないもの……はぁ、今頃何してるのかなぁ」

「草むしりじゃね」


バシィ！！と背中を叩かれている錆兎先輩。ざまぁ。

テスト前ということで全部活が停止中。剣道部も当然おやすみで、真菰ちゃんは少し不満げなご様子。最近鱗滝さん関連のLINEが増えたのもそのせいかな。


「私には負けるけど、錆兎は理数系強いんだよね」

「まーな」

「へぇ意外ですね」

「数学は不死川先生だろ。あの人毎年毎回テスト傾向変えてくるから正直過去問はあてにしない方がいいな。いい問題作ってくるんだよあの先生」


それで、だ。ほれ。と手渡されたノート。なにこれ？
1年…錆兎…あ、これ1年の時の錆兎先輩のノートだ。


「授業とは別に俺なりにまとめてあるから、多分役に立つと思ってな」

「うわ、字めちゃ綺麗！！」

「剣道部主将で理数系できる男の字が綺麗ってね、なんかキモいよね」

「だね」

「うるせぇな。文句言うなら返せ」

「あぁ！！嘘です使いますありがとうございます！」



数学に関しては錆兎先輩対策ノート。他の教科についてはできる範囲で真菰ちゃんにお世話になった。同じ1年でも先生が若干違ってたりして、全教科って訳にはいかなかったけど大変にありがたい。やっぱ持つべきものは優しいしぇんぱい方だよね。愛してる。


テスト、頑張ろう。

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